12人のパパ”★☆
CHEAPER BY THE DOZEN
(2003年アメリカ映画)

監督:ショーン・レヴィ
原作:フランク・B・ギルブレス・Jr
脚本:サム・ハーパー、ジョエル・コーヘン、アレック・ソコロウ
出演:スティーヴ・マーティン、ボニー・ハント、ヒラリー・ダフ、バイバー・ベラーボ、トム・ウェリング

 

子供が12人という大家族を描いたハートフル・コメディ。この作品もまたヒラリー・ダフが出演しているからとというのが、観た理由。

トムとケティはお互いに子供は8人欲しいというのが意気投合して結婚に至った理由。7人までは計画通りだったのですが、8人目が女の子の双子、さらにトムがビールで酔っ払い調子にのった挙句10人目。トムがパイプ・カット手術に踏み切ったものの効果が現れるまでの2週間を無視した結果男の子の双子が誕生し、合計12人というのが可笑しい。

トムはプロリーグ3部のフットボールチームのコーチ。ケティは元新聞記者の経験を生かして本を執筆中。ベーカー一家はミッドランドの田舎で自由奔放に暮らしており、長女のノーラのみ都会で恋人と同棲中という状況。
そのトムが、母校の名門大学チームからコーチ招聘を受けます。夢をかなえることができること、給料も上がり都会で大きな家にも住めることから子供たちのためにもなると転職および引越しに踏み切ります。ただ、子供たちは必ずしも賛成ではなく、反対が大勢。
今までより広い家に引っ越したものの、やんちゃ盛りの年下の子供たちには遊び場所が少ないと不満、そのうえトムは仕事が忙しくなって家族との接触が減り、そこにケティが書いた本の出版話が進み、ケティは数日家を離れることになります。そしてその結果は、いうまでもなく家中滅茶苦茶、家族はバラバラになっていくというお決まりのもの。

名門フットボールチームと大家族という2つのチームを、トムは両方ともコントロールできるのか、あるいはどちらを選択するのか、というストーリィ。
よくあるパターンの作品ですが、子供たち各々の個性、騒動ぶりに工夫がなされ、それなりに楽しめます。

お目当てのヒラリー・ダフは、上から3番目、高校生の次女ロレイン役。いたずらっ子どもからは歳が離れ、フェイスメイクが一番の関心事という女の子役で、所詮は12人の中のひとりという存在。あまり目立たない役柄ですが、そうであっても容姿で目立つところが彼女らしいところ。もっとも、私の贔屓目によるものかもしれませんけど。

2005.05.08

      


  

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