“オーストラリア” ★★
Australia
(2008年アメリカ/オーストラリア映画)

監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン他
出演:ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、デヴィッド・ウェンハイム、ブランドン・ウォルターズ

 

オーストラリアの領地へ行ったまま戻ってこない夫を迎えに、英国の貴婦人レディ・サラ・アシュレイは現地へ赴く。
しかし領地の
“ファラウェイ・ダウンズ”へ辿り着くと、そこは荒涼とした大地の中の一軒屋、しかも夫は死んでいた。
夫の遺志を引き継ぐため、レディ・サラは牛追い男ドローヴァーの助けを借り、軍へ納めるための牛を追って広大な土地をダーウィンへ向かって旅することになります。
そんなレディ・サラの冒険に始まり、彼女と牛追い男との恋、そして太平洋戦争勃発による日本軍の空襲等々と、1930〜40年代のオーストラリアの姿が広大な大自然を背景に描かれていく作品。
その中で注目されるのは、レディ・サラと、先住民アボリジニと白人との混血の少年ナラとの間に生まれた気持ちの通じ合う様子を描いている点。

コールドマウンテン」でニコール・キッドマンが演じたのは受身の女性でしたが、本作品で彼女が演じるのは強い意志で積極的に行動する女性。もちろん英国貴婦人たる矜持あってのこと、という風ですが、そんなレディ・サラ・アシュレイを演じるニコール・キッドマンが見応えあります。
ただ作品としては、オーストラリアの広大な自然、ある一時期のオーストラリアの姿を描いた点で意義あるとは思うものの、ストーリィとしては表面をなぞっただけで終わってしまった気がします。

ニコール・キッドマンは好きな女優の一人なのでその点では満足ですが、ストーリィ・作品としてはややもの足りず。

2009.03.01

    


  

to 映画note Top     to 最近の映画 Index