“黄泉がえり” ★★
監督:塩田明彦 |
梶尾真治さんの傑作長篇「黄泉がえり」の映画化。 ストーリィは、熊本の阿蘇地方で、以前に死んだ人々が残された家族等の願いによって甦ってくる、というもの。 原作では、甦った人々それぞれのドラマが複数、並行して描かれていましたが、映画という限られた時間の中でそれは無理。その代わりに、原作にはない厚生労働省官僚の川田平太(草g剛)と、その友人であると同時に親友の恋人だった橘葵(竹内結子)のストーリィがメインに据えられています。しかも、2人の関係をドラマチックにするための仕掛けが施されており、その点は鮮やか。 原作にこだわらずに観れば、充分以上に楽しめる作品であることに間違いありません。なお、映画に感動したのなら、是非原作も読むことをお薦めします。きっと改めて感動を味わえることと思います。 2003.08.13 |
→ 原作:「黄泉がえり」