“天国はまだ遠く” ★★☆ 監督:長澤雅彦 |
都会から離れた遠くの場所で睡眠薬を飲んで自殺を、と思っていたら、睡眠薬の効果で32時間熟睡してしまい、すっきりした気分で目覚めたOLが主人公。 いやはや、こんなにも味わい濃くて豊かな作品だったかと、原作に目を通し直しました。原作を最初に読んだときは、主人公の若いOLに対して民宿の主人=田村は“おっさん”というイメージが強かったのですが、30歳、世代的にはそう主人公と変わらなかったんですね。 主人公の千鶴役を演じた加藤ローサが実に良い。 ハリウッド映画なら絶対ラブ・ストーリィに仕上げたであろうところを、短期間で性急に結論を出そうとしないところも本作品の清新さ。 2009.07.05 |
→ 原作:「天国はまだ遠く」