“のぼうの城” ★★ 監督:犬童一心 |
ベストセラー小説「のぼうの城」の元になったオリジナル脚本に基づく映画化。映画では小説の面白さには及ぶまいと思ったものの、主役の“のぼう”こと成田長親を野村萬斎さんが演じるということで興味を惹かれ、観に行きました。 ストーリィは、豊臣秀吉率いる大軍による北条攻め。その中で支城のひとつ忍城(現在の埼玉県行田市)攻めを命じられたのが、秀吉寵臣の三成。軍功のない三成に実績を残させようという秀吉の配慮でしたが、結果的に北条側で唯一豊臣方が落とせなかったのがこの忍城であったという史実を基にしたもの。 主役の野村萬斎さん、さえない中年男という風体の長親とはイメージが合わないのですが、三成軍勢に向かって湖上船の上で歌い踊るシーンは、やはり萬斎さんならではのものでしょう。 原作には及びませんでしたが、それなりに楽しめた作品。 2012.11.04 |
※原作 → 「のぼうの城」