“TSUTAYA CREATORS' PROGRAM”の2016年準グランプリ受賞作品の映画化。
既に小説版を読書済でストーリィは判っているので、今度は映画版を楽しんでみよう、という次第。
見どころは、やはり初主演となるムロツヨシさん。
不器用で、でも一辺倒に真面目という主人公像は、ムロツヨシさんにぴったり、と感じます。
ストーリィは小説版に比較すると、時間制約のためあちこち省略、あるいは置き換えられており、その分物語が十分描き切れていないと感じますが、まぁそれは映画化の常、仕方ないことでしょう。
一番影響を受けているのは、探偵である長崎の人物像が殆ど描かれずに終わってしまったこと。折角小栗旬さんに配役を振りながら、勿体ないなぁと思うところです。
手術を受ける前の、主人公と娘・ひかりとの対決場面が、やはり圧巻。
そこにいない、妻・母親への2人の想いが溢れ、涙でいっぱいになります。
好感のもてるヒューマン・ドラマ。気持ち良く感動できます。
2021.09.23
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