渡辺 葉著作のページ


1970年東京都生、椎名誠氏と渡辺一枝氏の長女。慶應義塾大学卒後カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校に留学。ニューヨークに在住し、舞台女優の他翻訳家・エッセイストとして活躍中。

 


      

●「葉と葉子のふたりごと」岸本葉子・共著) 




2003年4月
清流出版刊
(1200円+税)

 

2003/05/11

月刊「日経WOMAN」 に連載されていた岸本葉子(東京)・渡辺葉(ニューヨーク)間の往復エッセイ。
書店で見て最初に思ったのは、阿川佐和子・壇ふみの往復エッセイああ言えばこう食うの二番煎じかな、ということ。比較して読むのも一興ということで読み始めました。

本書はエッセイというより、往復書簡と言うべきもの。
それも、お互い女性の一人暮らし。そうした中で自分が感じていることについて、そちらはどうですか、また2人の中では先輩格である岸本さんへ渡辺さんからの問いかけ、といった内容です。
男性である私としては、ふ〜む、そういう思いがあるのかぁと、女性間の内輪話に聞き耳を立てているような感じがします。しかし、女性ならば、とくに一人暮らしの独身女性であるならば、いろいろと親近感をもって読めるのではないかと思います。
エッセイのひとつひとつは、僅か2頁。元からそんなに親しい間柄という訳ではないようですから、阿川・壇のようなお互いの内幕を暴き立てるような可笑しさはありません。

プロローグ/からだの処方箋/人間関係の処方箋/こころの処方箋/エピローグ

  


     

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