嶋田郁美著作のページ


1979年福井県勝山市生。地元のスーパー勤務を経て2003年新会社「えちぜん鉄道」のアテンダント一期生として採用される。2008年当時アテンダントのリーダーと同社広報を兼務。

 


   

「ローカル線ガールズ Local Line girls ★☆


ローカル線ガールズ画像

2008年01月
メディアファクトリー刊

(952円+税)

  

2013/03/22

  

amazon.co.jp

2000〜01年半年の間で2度も列車衝突事故を起して事業停止された京福電気鉄道の越前本線(現勝山永平寺線)および三国芦原線を引き継いで鉄道事業を運営するため2002年に設立されたのが第三セクター“えちぜん鉄道”。
営業再開にあたって券売機が全廃され、無人駅での切符販売・回収や観光・接続の車内アナウンス、高齢者等の乗降サポートを行うため導入されたのが“
アテンダント(客室乗務員)”。
著者の嶋田郁美さんはそのアテンダント第一期生だそうです。

本書を読んだきっかけは、真保裕一「ローカル線で行こう!末尾の参考文献の中に、徳渕真利子「新幹線ガールと共に掲載されていたから。私としてはこの手の著書を読むのは、澤みゆき「モノレールガールズも含めて3冊目です。

旧京福電気鉄道時代のこの路線、私は1981年08月東尋坊〜永平寺〜福井の旅で乗っています。
永平寺からの帰り、広々とした風景の中をのどかに走ったという記憶が今もはっきり残っています。それだけに懐かしさも感じます。

アテンダント、近いイメージとしては路線バスの車掌さん(私の子供の頃は皆若い女性車掌さんでした)、でしょうか。
アイデアとしては良いと思いますが、では実際に車内でどう動くのかというと車掌業務だけなら味気なく、かといって観光バスのガイドさんでもあるまいしと、導入当初は皆さんかなり苦労されたようです。然もありなん。
でもそれが今はえちぜん鉄道が親しまれるチャームポイントの一つになっていると聞くと、鉄道好きとしてはかなり嬉しい。
何はともあれ、鉄道、列車が少しでも多くの乗客を惹きつけ、楽しい乗り物になってくれることは喜ばしい限りですから。
さて、まずは本書を読んでアテンドの皆さんとえちぜん鉄道の旅の入口へと進んでみませんか。

時速50キロの職場/小さな鉄道の大きな奇跡/アンタは要らない/仕事は、自分で作るもの/目配り、気配り/業務連絡は楽し/支えてくれる人たち/笑顔の力

※JR九州の客室乗務員を語ったエッセイ → 「九州レール・レディ

 


     

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