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1938年東京生、慶應義塾大学文学部卒。父は中野好夫、母方の祖父は土井晩翠。私立高校教員、公立中学校教員、定時制高校教員、産休補助教員等を経て、フリーライター。著書は「君が代通信」「教育が生まれる−<草の根>の教師像」「教師たちの悩み唄−10の人生ドキュメント」「H・ノーマン−あるデモクラットのたどった運命」等。93年「父中野好夫のこと」により日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。 |
●「父
中野好夫のこと」● ★★★ 日本エッセイスト・クラブ賞 |
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1993/08/29 |
英文学者・名翻訳者であった中野好夫氏を語ったエッセイ。すこぶる好書です。
中野好夫という、私が個人的に大好きだった文学者の姿を、これ以上適確に描き出した本は他にはないでしょう。父親と娘という感傷に、無用に浸っていないのが良い。
なお、中野好夫さんは、私の読書歴の中で決して忘れられない人です。 なんのために辞書がある!/意欲を孕む文学/償いの人生/クリスチャンの頃/降りつもる雪と竹/山路を歩く/ギボンを読む/おほづき提灯−父、中野好夫を送る− |