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●「でかい月だな」● ★ 小説すばる新人賞 |
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2010年01月
2007/01/21
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主人公の沢村幸彦は、中2の時、無免許で友人の綾瀬涼平とスクーターで海まで遠乗りする。その帰り、綾瀬からいきなり胸を蹴り上げられた幸彦は、ガードレールを越えて崖を転落し、右足に数回の手術を必要とする大怪我をします。1年後ようやく退院して中2に復学したものの、好きだったバスケはもうできない脚になっていた。 両親と姉は綾瀬を加害者として糾弾し、その母親への慰謝料請求に諦めないが、綾瀬を今までどおり友人と思う幸彦はそんな家族に隔たりを感じざる得ない。また元の同級生とは距離が生じ、新たな同級生たちとはどこか壁がある。 そんな幸彦が再び自分の人生を取り戻すまでの青春ストーリィ。 本作品のミソは、上記青春ストーリィにSFファンタジー要素が絡むところにあります。 ※なお、本書におけるSFファンタジー要素、梶尾真治「黄泉がえり」をふと思い出しました。 |