デニス・トラウト作品のページ


Dennis Traut  米国ミルウォーキーのウィスコンシン大学で哲学を専攻、卒業後ミネアポリスのガスリー劇場で支配人。78年サンフランシスコに移り、食料品店、クラブでのピアノ弾き、コンピュータープログラマーと仕事を転々。

 


   

●「ペンギンのペンギン」● ★★
 
 原題:"PENGUIN'S PENGUINS" 



 
 
1982年発表

1983
リブロポート刊


2003年01月
中公文庫刊
(590円+税)

 
2003/02/16

著:デニス・トラウト
絵:トム・カレンバーグ
訳:谷川俊太郎

という、中公文庫“てのひら絵本”シリーズ中の一冊。

書店店頭でふと目に留まり頁を開いたところ、本作品の強烈なエスプリに遭遇し、思わず笑ってしまいました。
とにかく強烈!、それ以上何も言いようがありません。ヘタな説明より、まず書店で手にとって見た方が早いです。とても言葉で言い表せるようなものではありません。

あえて書くと、各頁にまずペンギンの絵があり、その絵に対してひと言(訳文)+頁下に原文。その谷川さんの訳もまた魅力的です。
かくれんぼしたり、変装したり、ピラミッドを作ったりと、本書のペンギンたちは相当にユニーク。
そもそも本書に描かれるペンギンは、人類をペンギンに擬えた風刺なのか。しかし、ペンギンならではの部分も多く、あくまでペンギンの物語という気もします。

1.ペンギン入門/2.おどろくべき事実/3.内面的ペンギン/4.同時代ペンギン

 


   

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