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| 1.ホテル 2.殺人課刑事 | 
| ●「ホテル」●
   ★★★ | |
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 1974年09月 
 | ニューオーリンズの老舗ホテル、セント・グレゴリーを舞台にホテル業界を描いた長編小説。 ホテルというのは多くの、しかもいろいろな人間が集まる場所。様々な人間ドラマを描くのに、これ以上ふさわしい舞台はないと言えます。 本書はヘイリー作品の中でも特にお薦めしたい作品。すこぶる面白いこと、間違いありません。 | 
| ●「殺人課刑事」●
   ★★★ | |
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 1998年09月  2001年05月 
 | 前作から8年ぶり、なんと77歳の新作! にもかかわらず、A・ヘイリーの健在ぶりを充分に堪能できる1冊です。 ストーリィは、死刑執行直前の連続殺人犯が、自分を捕らえた部長刑事エインズリー(主人公)を呼び出すところから始まります。その結果、解決済となっていた重要事件に再捜査の必要が発生、急務となります。 いくつかの事件のうち、ダナヴァル家事件の挿入はお見事。この作品がハードボイルド小説でなく、警察を舞台にした業界小説であることを明示する効果を挙げています。 登場人物は各々魅力的なのですが、それ以上に黒人、女性にかかわりなく全員が精一杯に活躍している点に目を引かれます。 |