ヴァレンタイン・デイヴィス作品のページ


Valentine Davies 米国ミシガン大学卒業後、イェール大学大学院で演劇を学ぶ。小説に「34丁目の奇跡」「春の椿事」があり、映画脚本に「34丁目の奇跡」「グレン・ミラー物語」などがある。

 


  

●「34丁目の奇跡」●  ★★☆
 
原題:"Miracle on 34th Street"     訳:片岡しのぶ




1947年発表

2002年11月
あすなろ書房
(1200円+税)


2002/12/07


amazon.co.jp

本作品は、元々映画用に書かれた物語だそうです。
1947年に最初の映画が作られ、1994年にリメイク版と、これまで2回映画化されているとのこと。

ストーリィは、クリス・クリングル氏が老人ホームにいられなくなって、街に出たところから始まります。時はちょうどクリスマス直前、クリングル氏は、マンハッタン34丁目にある百貨店に、ちょうどよくサンタ役として雇われることになります。
見るからにサンタそっくりのクリングル氏は、大人も子供からも大人気。そして、彼の発揮したクリスマス精神は街中に広がり、皆の顔にはクリスマスらしい和やかな表情があふれます。
でも、サンタなんかいないと主張する女の子もいます。そんな頑ななスーザン、その母親ドリスの心を何とか和ませようと、クリスは大奮闘。
その一方、自分はサンタであると主張するクリングル氏は、訴えられ、裁判にかけられることになります。

クリスマス・ストーリィは幾つもありますが、本作品はサンタクロース自身が主人公となっているところが独創的。楽しくなります。
本書を読めば、サンタが実在するかどうかは別として、きっとサンタの存在を信じたくなることでしょう。
クリスマス前にお薦め! また、映画も是非見てたいものです。

※映画 → 「34丁目の奇跡」

 


   

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