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− バテてしまった国師岳 − 半日

6 月××日 【晴れ】

 山梨市を 12 時 30 分に出て登山口に向かう。今日は 1 時間ほどの登りだからゆっくりでも構わないだろう。途中で水と烏竜茶などを買った。楽そうな山だが水は必要だ。牧丘町から林道に入る。6 月 1 日から開くはずの六本樽のゲートはちゃんと開いていた。驚いたことに去年まではほとんどダート だったのにかなり舗装されている。来年には全舗装されるのだろうか。それでもダートはまだ長く、バンプも多いので疲れてしまう。14 時にやっと大弛峠に到着。着替えてからザックに中身を詰め込む。昼食は頂上付近で食べることにし、その時にスープでも飲もう。

 14 時 25 分に出発。道路脇の高台で学生が大勢でテントを張っている。テントとテントの間が登山道らしい。もっと良い場所はないのかと思うが団体だと仕方がないのかもしれない。小屋の脇を抜けて林の中に入る。すぐにぬかるみがあり、氷が見えるのでびっくりした。標高が 2,500 m あるのでまだ溶けていないようだ。この時期でも水には困らないということか。登山道は少し進むと荒れていてひどい状態だった。崩れ落ちた木の階段を跨ぎ、雨水でくぼんだぬかるみを歩き、露出した直径 1 メートル位の岩に足を乗せて登らなければならない。途中、地図と分岐点が異なるが、夢の庭園は右と書いてあるのでそちらに行くことにする。大きな岩が木々の間から顔を出している場所で、立体的に木道が組まれていた。元の登山道に合流したが、力が抜けてフラフラする。エネルギー不足らしく、倒れてしまいそうだ。

 15 時 10 分、その場の岩に座り込み、弁当を出す。もっと景色の良いところもあったのに登山道脇で残念だ。男の 3 人組がその脇を勢い良く登って行ったのでみっともなかった。15 時 25 分に再出発となる。食後なので心配したが、ゆっくり登ったら平気だった。頂上らしきところに到達し、頂上か?と思ったら前国師だった。右の方に山が見えているが、山頂に人影があり声も聞こえる。すぐに分岐があり、右の山は北奥千丈岳と書いてある。見たところ標高が高そうなので後で登ることにする。まずは国師岳に登ることにして左に向かう。水が薄く溜まったじめじめした林を抜け、15 時 58 分に国師岳山頂に到着。ストーブを出そうと思っていたが、そんな雰囲気ではない。それ程バテていないし、吹きっさらしだ。GPS に記録し、写真を撮っているとさっきの 3 人組が来た。横浜から来た親子だと言い、今日は麓に泊まるという。その後、分岐まで戻り、北奥千丈岳山頂に至る。なんと標高 2,601 m の奥秩父最高峰だった。どうして国師岳の方が有名なのか不思議だ。霧が出て視界が悪いが、きっと眺めは良いだろう。ここでもストーブを出す気にはなれず、岩に登って写真を撮ったり、GPS で山頂を記録したりした。霧のためか携帯電話は通じず、今日は全滅だ。

 16 時 40 分に下り始める。登りで思ったほど下りにくくはない。左膝は登る前から痛かったのだから、少々は仕方がない。夢の庭園は通らずにまっすぐ下り、17 時 12 分にテントの間を抜けてデリスペくんに到着。ぬかるんでいたところが多かったので靴やズボンが泥で汚れてしまった。近日中に金峰山に縦走したいが、仕事の都合で入山が午後になるのが問題だ。それでも昼食はしっかり食べてから登ろう!。

( 国師岳= 2,591.8 m 、北奥千丈岳 2,601.0 m )

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