1999年の火星の様子

1999年4月26日
 火星は、地球のすぐ外側を回る惑星です。この惑星は、時期により地球との距離が変化が大きく、地球に接近したときはよく見えますが、時期を逃すと急に小さく見にくくなります。そんな火星が、1999年5月、約2年ぶりに地球に接近しました。
 火星は、最も地球に似た惑星と言われ、大気の存在や四季の変化が見られます。写真を見ると、左上に北極冠と言われるドライアイスの固まりが白く見えています。これは、火星の二酸化炭素が凍ったものだといわれています。また、火星の自転周期は、約24時間40分です。1時間おきに撮影するとゆっくりと自転しているのが分かります。火星の東西方向に(北極と90度方向)に注目すると、白い部分があります。これは、表面には発生したもやだと言われています。また、火星の中央付近に見える黒い模様は、大シルチスと呼ばれる火星で最もはっきりした模様です。なお、写真の下に書かれているCMは、火星の中央経度のことで、どの経度が正面かをしめしています。
  火星の撮影の使用した望遠鏡は、口径20cmのシュミットカセグレンです。カメラは、オリンパスデジタルカメラC-900ZOOMです。ビクセンの5mmの接眼鏡で400倍に拡大し、ズ−ム最大でコリメ−ト撮影しています。

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