木星 2006年


  撮影に使用した望遠鏡は、口径20cmのシュミットカセグレンです。カメラは、NIKON COOLPIX4500 です。ビクセンの9mmの接眼鏡で222倍に拡大し、ズ-ム最大でコリメ−ト撮影しています。

20時08分 20時36分
59コマ合成 59コマ合成
2006年7月15日撮影 オリジナルサイズから、1/2に縮小。
  大赤斑と中赤斑がほぼ並んだ状態となりました。20時36分の画像が分かりやすく、上下に並んでいるのが分かります。シンチレーションはあまり良くなかったのですが、うす雲もなく、久々に明るい木星が見えました。

20時57分 21時33分 22時05分
60コマ合成 61コマ合成 62コマ合成
2006年6月28日撮影 オリジナルサイズから、1/2に縮小。
  うす雲が、だんだんと濃くなる条件での撮影です。時間がたつほど、ノイズが増し、色がだんだんと変化しています。大赤斑が、だんだんと正面に回ってきています。大赤斑の上側(南側)が角ばり、暗い模様が発生しています。このすぐ右上に、かすかに中赤斑が見えています。この接近のため、大赤斑の形が変化したのでしょうか?シンチレーションが少し不安定で、詳細がつかめません。

20時07分 20時35分 20時56分
58コマ合成 58コマ合成 58コマ合成
2006年6月20日撮影 オリジナルサイズから、1/2に縮小。
  衛星イオと、イオの影の移動を狙ってみました。20時07分の画像では、イオが木星の表面に重なって、区別がほとんどつきません。いっぽう、黒いほくろのようなものが、木星面に写っています。これがイオの影です。画像から見ると、左側から太陽の光が当たり、影が右にずれて写っています。20時35分になると、イオが木星面から離れ、はっきりと分かります。影は、左へと動いています。20時56分になると、ずいぶんイオが動いているのが分かります。

20時48分 22時11分
58コマ合成 59コマ合成
2006年6月19日撮影オリジナルサイズから、1/2に縮小。
  オリジナルサイズから、1/2に縮小して画像処理しています。20時48分の画像はうす雲で、色が少し違っています。22時11分では、雲がとれたのですが、シンチレーションが不安定になり、模様がぼんやりしてしまいました。20時48分の画像では、左上に大赤斑があり右上に、かすかに中赤斑があります。6/2に比べるとかなり近づいてきました。左に見える衛星はイオです。

20時50分 21時28分 22時05分
47コマ合成 58コマ合成 56コマ合成
22時45分 23時11分
58コマ合成 60コマ合成
2006年6月13日撮影オリジナルサイズから、1/2に縮小。
  オリジナルサイズから、1/2に縮小して画像処理しています。シンチレーションも比較的安定し、表面の模様がよく分かりました。特に21時28分に撮影した画像が一番詳細が見えます。ほぼ40分おきの様子を見ると、模様が右から左へと移動しているのが分かります。一番最後の画像の右端に、大赤斑が見えてきました。このころは、高度が低くなり、シンチレーションが少し不安定になって、ぼんやりした姿になってしまいました。

20時39分 21時09分 21時39分
61コマ合成 61コマ合成 59コマ合成
2006年6月2日撮影オリジナルサイズから、1/3に縮小。
  透明度が大変悪い夜で、露出がかなりアンダーになり、赤く色も変色しました。このためサイズを1/3に縮小して処理しました。
 ほぼ30分おきに撮影した画像を見ると、木星の模様が移動しているのが分かります。これは木星が自転しているためです。特に、赤い目玉のように見える大赤斑(だいせきはん)が、左へと移動しているのが、目に付きます。また、大赤斑のすぐ右上に、小さな赤い斑点がなんとなく分かります。これが最近できた、中赤斑のようです。

2006年5月31日 21時30分〜31分の間の57枚合成
  比較的シンチレーションが安定していました。大赤斑は向こう側で、見ることができませんが、複雑な模様が分かります。特に目に付くのが、上下の二本の茶色の模様です。ここから、ひげのように伸びる模様(フェストーン)や、白く丸く見える白斑がたくさんあります。眼視ではもっとたくさん模様がありましたが、もっとコントラストが低く、ここまではっきりしていません。拡大率を高くしているので、ぼんやりとしていますが、少し離れると、模様が分かりやすくなります。なお、右端に見える暗い星は、衛星・エウロパです。


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