■舟唄温泉「老人福祉センター柏陵荘」
山形県西村山郡大江町藤田 TEL/0237-62-4096 630-21時 210円
<掲示-1> 脱衣所の分析表(浴槽注湯口の分析)
大江1号源泉 H04.06
含SNa・CaCl 49.4℃ pH=8.1
総計=19.75 ER=19.80 g/kg
Na=4977(63.1) K=94.8 Mg=103.0 Ca=2307(33.6) Li=2.7 Mn=1.0 Fe(II)=0.2
Cl=11850(98.1) SO4=213.8 HCO3=70.2 CO3=0.7 F=1.8 Br=78.7 I=0.3 HS=9.8
H2SiO3=54.0 HBO2=62.9 H2S=0.9 mg/kg (mval%)
<掲示-2> 玄関にあった分析表(おそらく源泉の分析)
同上源泉 H03.10
含SNa・CaCl 52.8℃ pH=7.4 湧出量記なし 掘削動力
総計=19.41 ER=19.46 g/kg
Na=4712(67.7) K=76.6 Mg=102.9 Ca=2222(33.9) Li=3.3 Mn=1.1 Fe(II)=0.3
Cl=11780(98.0) SO4=205.7 HCO3=89.0 CO3=0.2 F=0.8 Br=42.1 I=1.4 HS=17.8
H2SiO3=73.5 HBO2=68.5 CO2=5.9 H2S=8.0 mg/kg (mval%)
イオウ臭ファンのあいだでは良く知られた舟唄温泉。柏陵荘がちょっと改装したらしいので寄ってみました。
浴場は下部タイル、上部木造の堅牢な建築で立派なもの。湯気抜きも良好なので快適です。内湯の手前側にあった左巻温泉の浴槽が撤去され、がらんとした洗い場空間になっています。上がり湯としてはわりと重宝な湯だったのでちょっと残念。
奥には舟唄温泉(大江1号)の満たされた石縁タイル4.5x2.5mの大浴槽。湯口から50℃の湯が15 L/minの投入で、洗い場へ掛け流しの熱め適温42℃前後。源泉が高温なので湯量が絞り気味なのはしかたないですが、いささか鮮度感に欠けるように思えます。
緑をおびた暗灰色ささ濁り湯で、薄墨を満たしたような外観。濃密なイオウ臭が特徴ですがこの日はなにか変で、まるでドブ川のようなというか、たくあん樽の匂いというか、とにかく個人的には好きになれない臭気になっていました。イオウ臭より臭素臭が前面に出てきていたせいかもしれません。
無加水の湯の浴感は濃厚そのものです。塩分で皮膚が厚ぼったくなり、ぎしぎしと締め付けてくるような感覚が顕著で、すぐに驚くほど大量の発汗がみられます。ものの数分でぐったりのびて、参りました恐れ入りました状態。
内湯のつながりで展望風呂が設けられています。こちらは内湯より一回り大きめ(5x4m)で、かつ浅いのでぬる湯38℃の長湯むき。岩組の露天ふうで大きなガラス窓のむこうには雄大な最上川の流れがあります。気分良く仁王立ちになっていたらすぐ前が道路なので、軽トラのおばちゃんと目があって大笑いされてしまいました。(2003.10.21)
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