みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

十勝〜釧路の温泉 byやませみ




【第1回】 帯広・音更の温泉-1

 

■アサヒ湯

  帯広市東3南14 TEL/0155-23-1902 1・3木休 12-23時(日祝は朝湯7-) 370円

<掲示> 脱衣所に分析表
  アサヒ湯源泉 S58.01 帯広市東3条南14丁目19-1
  アルカリ性単純温泉 44.9℃ pH=8.9 700 L/min・自噴*
  ER=0.374 TSM=総計=0.491 g/kg
  Na=130.8(95.6) K=2.2 Mg=0.5 Ca=2.4 NH4=0.5 Mn=0.17
  Cl=61.6(29.2) SO4=- HCO3=214.2(58.9) CO3=19.2
  HS=1.0 F=0.3 OH=0.1 HPO4=0.5
  H2SiO3=49.5 HBO2=7.9 mg/kg (mval%)
   *)現在は動力揚湯になっている

帯広駅から徒歩15分くらいの市街地にある小さな温泉銭湯です。まわりの住宅とあまり変わらない外観ですから注意していないと見逃してしまいます。玄関を入るとすぐに小さな受付があり、お姉さんがひまそうに座っていました。こじんまりと清潔な脱衣所に入ると、香ばしいモール臭がふわりと鼻をくすぐりワクワクします。

ぴかぴかに磨かれたタイル浴室には、狭いながらもサウナと水風呂も付属。1.5x2.5mの小型の深め浴槽にコハク色の澄んだモール泉がたっぷり満ち、洗い場へさわさわと溢れています。湯口がないので一見したところ溜湯のようですが、注湯は浴槽の底部まわりをぐるり取りまく多数の孔から穏やかに入れられています。浴槽内の湯温を均一に保つ(41℃前後)のが本来の目的でしょうが、湯の撹乱がないために温泉ガスがよく残り、身体をつけると即座に微細な気泡にわーっと覆われて全身が真っ白けのアワアワまみれ。(^.^)

中つるすべ(3)に加えて大量の泡付きにより、ふわふわぬめぬめした肌触りが絶品です。お茶を焙煎したときのようなモール臭が芳醇で、淡いタマゴ風味もついて「ほうじ茶」によく似た薫り。湯遣いの良さが印象的で、全国数ある温泉銭湯のなかでも最優秀の部類でしょうか。ここだけを目的に帯広まで飛んできても惜しくないような気がします。余るほどお金があればの話ですが・・・
(2004.06.10)


民家のような小さな銭湯

絶品の湯が静かに溢れています



■白樺温泉

  帯広市白樺16西12 TEL/0155-36-2821 無休 10-23 370円

<掲示> 脱衣所に分析表
  白樺温泉源泉 S60.03 帯広市白樺16条西12丁目14
  アルカリ性単純温泉(Na-Cl・HCO3型) 46.2℃ pH=9.3 350 L/min・自噴*
  ER=0.568 TSM=0.687 g/kg
  Na=222.0(97.6) K=2.1 Mg=0.2 Ca=2.5 NH4=0.6 Mn=0.1 Fe(II)=0.6
  Cl=191.2(54.2) SO4=1.6 HCO3=151.5(25.0) CO3=39.6(13.3)
  F=2.2 OH=0.3 HS=0.7 BO2=24.1
  H2SiO3=47.6 mg/kg (mval%)
   *)現在は動力揚湯になっている

西部郊外の住宅地にある新しめの温泉です。通りから少し奥まっているので分かりにくい場所ですが、高い広告塔をめざしてたどり着きました。広い駐車場のついた立派な建物で、センター系日帰り温泉のような規模です。館内は広々で休憩設備も充実しており、これが銭湯料金とはちょっと信じがたいほどの豪華さ。

浴場はゆったり余裕あるつくりで、大小の温泉浴槽、サウナに水風呂つき。大浴槽は2.5x4mの深めタイル浴槽。47℃の源泉が50 L/minの大量投入で熱め43℃。小浴槽は1.5x2.5mの岩風呂ふう、湯滝状に15 L/minの投入でややぬるめ適温の41℃。いずれも掛け流しで、洗い場のカランも温泉なので湯量を贅沢に使っています。

湯色は淡い黄色で、ほのかなモール臭もありますが、弱イオウ臭のほうが勝っています。つるすべはやや強く(4)、滑らかな浴感は重曹型のアルカリ性単純硫黄泉という趣です。帯広の西部はこういうタイプの泉質が多くなるようです。日常的に使うには申し分ないお湯でしょう。
(2004.3.10)


岩風呂だけ写せました
 



■丸美ケ丘温泉ホテル

  音更町宝来本通 TEL/0155-31-6161 無休 10-24 300円

<掲示> 玄関廊下に分析表
  丸美ケ丘温泉・3号井(大浴槽) S57.12 音更町宝来本通6丁目2-10
  単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 50.2℃ pH=8.4 600 L/min・動力
  ER=0.535 総計=0.672 g/kg
  Na=173.6(95.9) K=6.2 Mg=0.5 Ca=1.6 NH4=0.4 Mn=0.4 Fe(II)=0.4
  Cl=117.3(41.7) SO4=7.4 HCO3=245.3(50.7) CO3=11.4 F=0.6 HS=1.6 HPO4=0.7
  H2SiO3=89.6 HBO2=15.6 mg/kg (mval%)

   丸美ケ丘温泉・2号泉(小浴槽) S50.12 音更町字下士幌北3線東20-10
  単純温泉(Na-HCO3型) 38.5℃ pH=7.8 550 L/min
  ER=0.506 g/kg 総計=750.7mg/kg
  Na=150.0(76.0) K=3.2 Mg=8.0 Ca=18.56(19.8) Fe(II)=0.05 Zn=0.05 Mn=0.19 Al=3.46
  Cl=42.6 SO4=7.9 HCO3=443.3(84.6) F=0.99 HPO4=0.60
  H2SiO3=68.9 HBO2=5.7 CO2=- H2S=1.224 mg/kg (mval%)

帯広市街から至近ながら森に囲まれた環境のよい閑静なホテルです。エゾハルゼミが盛んに鳴いていました。国民宿舎ふうのちょっと古びた感じの建物ですが、女将さんはとても親切でなごやかな雰囲気が好印象。

広々した浴場は、なぜか黒っぽい内装で明かりが少なく、そのぶん窓外の新緑の森が目に鮮やかです。たたき部分がむやみに広い浴室には、大小の浴槽があるだけでシンプル。大浴槽は6x3mで一部気泡浴、ラッパ湯口から47℃で40 L/minほど噴き出す掛け流し。ちょい熱め42℃。暗褐色コーヒー色で、モール泉というより黒湯に近い色調ですが濁ってはいません。淡いタマゴ風味をともなう枯れ草ふうのモール臭。浴感はやや強めのつるすべ(4)がわりと濃厚。

小浴槽は径3mで深め、はじっこから槽内注入で37℃の湯がかなり大量に掛け流されています。淡黄色の澄明な湯でモール泉ではなく、明瞭な焦げイオウ臭のある単純硫黄泉ふう。弱つるすべ(2)に大量の細かい泡付きがともなって、ふわふわすべすべした肌触りがとっても快感。ほぼ不感温度のぬる湯はこの周辺では珍しく、ついついまったりと長湯してしまいました。(2004.6.11)

写真はありません


もどる目次すすむ