上諏訪の湯巡り [7] byやませみ |
■北山荘 駅南から高島城にかけては落ちついた風情の町並みが広がっています。レトロな洋館の医院や老舗の飲食店に混じって、小さな温泉宿や共同湯が散在。観光地然とした湖岸エリアとは対照的な「ふだん着の温泉」地帯です。 北山荘もその一軒で、明治の旧家を改装しながら家族でささやかに営業。二食付き6000円はいまどき民宿でも見ない料金設定ですが、部屋は清潔で静か、食事もけっこう満足できたので湯巡りの拠点や出張滞在にお薦めです。 浴室は男女の小さな内湯のみで、年季のはいったタイル浴室にカランが4つ。2x1.5mの深め浴槽に、岩湯口から55℃の湯がちょろちょろ投入の絞り掛け流し。毎日午後に湯を溜めるので夕方は44℃の熱め、翌朝は42℃でした。 淡緑色に澄んだ美しい色調の湯で、ひじき状の白湯花にしっかりユデタマゴ風味。分析表にHSが計上されていないのが不思議なくらい、硫黄泉の特徴はじゅうぶん。あっさりとクセのない浴感ですが、しっとり貼りつくような肌なじみの良さをもっています。 |
![]() 街中にある古い小旅館です |
![]() 緑色の美しい湯です |