■中標津保養所温泉旅館
A/ のんびりできる優良日帰り、宿泊もできる
中標津町東20条北8丁目 TEL/01537-2-0368
7-2130時 500円 無休
中標津市街の中心部をはずれ、トーヨーグランドホテルの交差点を北にはいる。橋を渡ってまもなく、保養所の案内表示(小さい)のついた砂利道が右手にあるので、道なりに進むと、どん詰まりの山際に白っぽい、いかにも保養温泉らしい建物がある。町外れなのでとても静か、そばに池もあって野鳥の姿が濃い恵まれた環境にある。
館内には食堂と畳の休憩用大広間もあって、私好みのゆっくりくつろげるタイプだ。道東ではこの手の長居できる施設は意外に少なく、内地風といえるかもしれない。入口の売店に、昔懐かしいお菓子がいっぱい売られているので、客の年齢層が知れる。かなり昔からあるようで、全体に少し年季が入っているが、掃除が行き届き清潔。
浴室は随分と広々としている。天井も高くて通風が良いので、爽快感に溢れている。20人は優に入れそうな大浴槽と、三角形の小浴槽のシンプルな構成。大浴槽は15L/minほどの掛流しだが、浴槽に比較して投入量が少ないように思う(41℃)。小浴槽のほうが投入量は20L/minと多いので、湯は新鮮だがかなり熱め(43℃)。2.5x5mくらいの黒っぽい石造りの露天風呂も設置されている。こちらは10L/min程度のちょろちょろなので、38-9℃と長湯向きの温め。池が見えて開放感が高い。
僅かに緑色を帯びた透明湯で、微塩味のまろやかな優しい湯。小浴槽のみ微白濁の笹濁りで、湯口ではっきりした硫黄臭が感じられる。ここがつるすべ度(2)が最も大きい。露天は少し緑色が濃いように見えるが、これは底の石が緑っぽいせいかもしれない。茶色の湯ノ花が散見される。浴室に入ったときは、かすかに甘いような匂い(モール臭か?)と、灯油のような軽い油臭を感じたように思うが、すぐに判らなくなってしまった。食塩泉に期待される温もり感よりも、浴後のさっぱり感のほうが印象に残った。先を急ぐのでなければ、昼寝しながら半日ゆっくりしたい優良な日帰り温泉だ。(2001.5.31)
<DATA> しっかりとした掲示がされているのは立派
中標津保養所温泉 中標津1787-1
46.5℃ pH=8.4 600L/min(動力)
Na-Cl弱塩泉 HCO3=58.8 CO3=15.7 HS=tr 総計2.795g/kg
(S57.3分析)
|