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山梨の湯巡り7 [1] byうつぼ



■身延町「民宿かやの木」(旧榧の木温泉?)

(身延町、時間要問合せ、500円、05566-2-1493)

R52富士川街道、新榧の木トンネルの北側脇にある鉱泉民宿。以前、榧の木温泉というのがありましたが、電話番号が同じなのでリニューアルしたものかと。そばにある相又峡温泉かここかで迷いましたが、硫黄泉との情報があり「硫黄鉱泉 たまご湯」という看板もあったのでこちらにしました。

真新しいきれいな建物で、奥に浴室があります。浴室はひとつで、窓の広い明るいもの。窓の外には相又川が流れています。FRP製2人の小さな浴槽でフタを外して入ります。カラン3以上、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で独占。

浴槽はジェット2本による注入で他にカランが2つありますがどれも止まってました。槽内吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様です。適温のお湯は無色透明で、ごくかすかにたまご味?と燻したような臭いがしましたが気のせいかも...。残念ながら特別な浴感は感じられませんでした。

FRP浴槽で風情はなく浴感も薄いですが、ドライブ途中で汗を流すのにはいいかも。
鉱泉で分析表掲示なし。源泉はトンネルの向こうから引いているが量は少ないとのこと。


「民宿かやの木」の外観

「民宿かやの木」の浴槽


その後、日蓮宗の総本山、身延山久遠寺に寄りました。久遠寺につづく参道は門前町らしいしっとりとした賑わい。関東三大門に数えられる三門はさすがに風格がありました。





■身延温泉

(身延町、時間要問合せ、500円、05566-2-1177)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/4211/top-m.html

身延山久遠寺の山内に湧く唯一の温泉。敷地内からの湧出は1972年と比較的新しいもの。身延山の玄関口、総門をくぐって少し行った左手で道に面しています。玄関まわりは新しいですが、浴室の方は古びていてきもちB級入ってるかな。

浴室は石貼5.6人の内湯のみ。内湯の横に空のFRP浴槽が放置されてますが用途不明。窓のすぐ下には身延川の流れ。カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜16時で独占でした。洗い場に冷水の源泉カランがあり飲泉できますが、コップはありませんでした。

湯口はなく、側面注湯×2で、1本は源泉、1本は循環かと思います。側面吸湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。温のお湯は、弱く緑黄色がかった透明で、こまかい気泡がただよいごくわずかながらアワつきがありました。

源泉カランは、金気味+重曹味+微塩味。ほぼ無臭ですが、明瞭な重曹系ツルすべにとろみが加わった入り心地のいいお湯。

正直いってあまり期待してませんでしたが、予想外に力のあるお湯にびっくり。雰囲気はきもちB級ですが、このエリアでは浴感明瞭なおすすめのお湯かと。玄関にキツネの浮かびあがった”白キツネ石”があるそうですが、見忘れました。

弱食塩泉(緩和性低張性冷鉱泉) 40.0℃、pH=8.40、117L/min掘削揚湯、総計=1615mg/kg、Na^+=549.5mg/kg (95.69mval%)、Fe^2+=0.505、Cl^-=686.4 (80.56)、HCO_3^-=258.5 (17.63)、陽イオン計=576.8 (24.97mval)、陰イオン計=964.5 (24.03mval)、メタけい酸=64.30、メタほう酸=7.004 <S48.5.21分析>

* 泉温40.0℃なのに”冷鉱泉”とは不思議。


身延温泉の玄関

身延温泉の男湯



■「湯めみの丘」温泉「湯めみの丘」

(双葉町、10:00〜22:00、700円、0551-28-2500)
http://homepage3.nifty.com/ippin-yamanashi/kanko/yumeminooka.html

めがねさん、MASさんのレポがある新鋭の民間日帰り施設です。

茅ケ岳広域農道、竜地交差点(ショッピングセンター”イツモア”のある交差点)の少し甲府寄り。位置的には中央双葉SAのそばです。丘陵上の新興住宅地にあり、暖色系の明るい外観で館内も真新しくてきれいです。

浴室は、大浴槽(タイル貼15人以上、寝湯×3、ジェット2本付)、高温槽(同6.7人)、気泡浴槽(同5.6人)、超高温槽、水風呂、サウナ、かけ湯に露天(岩造10人位)と多彩。露天は高台にあり、奥秩父や茅ケ岳が見渡せるきもちのいいもの。(この日の男湯は北側、浴室は男女交替制のよう)

超高温槽と水風呂以外の浴槽の湯口にはコップがあって、飲泉可にはおののき。露天の壁には、お約束 ^^)のT教授の解説が掲示されています。カラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で10人位とゆったり。

高温槽は、石の湯口から30L/minほどを投入で槽内排湯は見あたらず、隣の大浴槽へ流し込みの源泉かけ流し。気泡浴槽は、石の湯口から投入でザコザコのオーバーフロー。大浴槽は、石の湯口から8L/minほどの投入+高温槽からの流し込みで、若干のオーバーフロー+底面流下?+側面吸湯がある複雑な湯づかいは、MASさんご指摘のようにおそらく半循環かと。露天は、岩の湯口から投入で、オーバーフロー+パスカル方式の排湯で源泉かけ流し。

お湯は、薄茶色透明。湯口付近では、たまご味+弱重曹味+微金気味に弱いながら甘いイオウ臭+微金気臭。総硫黄=0.0なのにこのイオウ臭は鮮度の高さの証明か?イオウ臭は高温槽で一番強く、高温槽の湯口そばではかすかにアワつきがありました。とろみのある充実の浴感で、お湯が生きている感じ。

センター系のつくりですが、細部まで練られていてとても使い勝手がいいです。泉質は濃すぎず薄すぎずで湯づかいもよく、じっくりと温泉を楽しむのにいい施設かと思います。近場にあったら通い必至かと。

Na-塩化物泉 44.3℃、pH=8.0、500L/min掘削揚湯、成分総計=1.245g/kg、Na^+=398.2mg/kg (86.13mval%)、Fe^2+=1.0、F^-=2.9、Cl^-=691.3 (96.92)、Br^-=2.0、陽イオン計=454.5 (20.11mval)、陰イオン計=723.8 (20.12mval)、メタほう酸=6.8、硫化水素=0.0 <H14.4.25分析>


「湯めみの丘」のエントランス

「湯めみの丘」の男湯

「湯めみの丘」の男湯露天
 

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