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山梨の湯巡り6+静岡2湯 [1] byうつぼ



■「不動湯」

(富士吉田市、時間要問合せ、600円、0555-23-9239)
http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/info/div/admin/html/tomaru/tomaru.html

富士吉田市の東、杓子山の懐ふかい湯治宿で、源頼朝が訪れたという言い伝えもある古湯。杓子山麓には他に明見(あすみ)温泉や杓子山鉱泉など地味めのお湯もありますが、今回は最奥の不動湯にしました。こざっぱりとした宿には日帰り客が相当入っていますが、湯治宿で自炊もできます。皮膚病に特効があるそうで、皮膚病患者専用の浴室もあります。

窓の外に渓流と緑が広がる男女別の明るい浴室に浴槽がふたつ。熱い加温槽(石貼5.6人)に源泉槽(同3人)とシンプル。加温槽は、カランからの投入で槽内吸注湯もあり循環?。源泉槽はカラン×2からの投入で槽内排湯なくオーバーフローのたぶんかけ流しですが、量はさほど多くありません。カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜15時で男湯4.5人と盛況。

お湯は、無色透明無味無臭でさほど特徴ある浴感はないですが、源泉槽ではアワつきがあります。(このエリアでのアワつき湯は貴重か?) 源泉槽は最初少し冷たいですが、すぐに慣れて不感温度に。おとなしいお湯ですが、あわあわに包まれているとなぜか無性に眠くなります。実際、一緒に入浴した人たちは寝てました。

分析表掲示はなく、泉温約10℃で塩類泉ほどの濃度感も感じられないので、鉱泉かも...。でも、明るい浴室でゆったりとアワつきぬる湯に浸かるのはなんとも快感。泉質云々を抜きにしてもくつろげるいいお湯かと思います。

宿の裏側山手には硯水不動尊が祀られ、傍らには霊水(持ち帰り自由)があって、これは浴用の源泉と同じものだと思います。案内板には、腐りにくく長期保存できるとあり、ポリタン持参の人がたくさんいました。くせのない飲みやすい水でした。


「不動湯」の外観

「不動湯」の飲泉所


(やませみさんからコメント)
>うつぼさん
古い資料しかないですがご参考まで。
 不動湯 1978.3 11.5℃ pH=7.08 25.0 L/min
  Na=3.53 K=0.44 Ca=10.0 Mg=3.19 
  Cl=1.1 HCO3=52.49 SO4=0.0 H2SiO3=36.6
(うつぼさんから)
>やませみさん
不動湯のデータありがとうございました。
Na=3.53、Cl=1.1とはずいぶんと食塩分が少ないですね。
H2SiO3(メタけい酸)=36.6は、少しばかり?及ばずですか...。(50 mg/kg以上で規定泉)

 


■「碇(いかり)温泉」(再訪) (クマオ注:2006年休業)

(甲府市、10〜22時、500円、055-228-1126)

山梨の湯巡りでレポ済みですが、ちょっとお湯の様子が変わってたので再レポです。めがねさんのレポあり。     
日曜11時に突入。男湯独占でびっくりでしたがすぐに4人ほど入ってきました。石造10人位の内湯は、ザコザコのオーバーフローで前回より鮮度感は格段に高く、ほとんど源泉かけ流し状態かと...。なんとなく愛嬌のあるタマゴ形石枠タイル造の露天もあいかわらずの源泉かけ流し。

露天と内湯のコンディションは近く(でもやはり露天の方がいい)、今回はどちらもアワつきがありました。特に露天のアワつきは絶好調で、前回は湯口まわりのみでしたが、今回は浴槽のどこにいてもたくさんつきました。また、前回は露天湯口のみで弱く感じられたしぶ焦げイオウ臭が、今回は露天湯面や内湯湯口でも感じられました。今回のイオウ臭の強さは、甲府エリアでも屈指かと...。

淡黄色透明で白い羽毛状の湯の花がただようお湯には、しぶ焦げイオウ臭と甘い温泉(モール?)臭と微金気臭が入り混じったとても複雑な香り。鉄味+弱たまご味+微塩味とデリケートな味。やはり名湯かと...。とくに今回の鮮度感は素晴らしく、近いうちに再訪しそうです。

浴後、駐車場側の外のベンチに座っていた人が気さくな感じの社長さんで、少し話しをしました。

「お湯には自信があり、最近少しずつお客が増えているがもっと来て欲しい。」 ^^)。「泉温があるので浴用加熱の燃料代がかからないのは助かる。」寿司屋だけでは回転寿司に太刀打ちできそうもないので、何か別の稼ぎ口をということで掘削に踏み切られたようです。(ここらへんは、かわさんのレポがあったような...) 掘削に成功していちばん最初に入ったときは、全身があわで真っ白になりびっくりしたと笑っておられました。

埼玉から来たというとおどろいた様子。ネット上ではお湯のよさでけっこう有名な旨話すと更にびっくりされてました。

分析表なし Na-塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)


「碇温泉」の男湯内湯


「碇温泉」の男湯露天



■若草(桜花泉)「さくらの里・憩いの家」

(南アルプス市(旧若草町)、10〜21時、500円(町外)、055-282-7610)
http://www.town.wakakusa.yamanashi.jp/yu-yu/si_yuyufureai2.htm

その後、今諏訪温泉御柱の湯の温泉スタンドを偶然発見(4/27にカキコ)、常備積載のポリタンに生け捕りに(^^)したあと、旧若草町へ。

釜無川沿いにある大きな公園「遊・湯ふれあい公園」にある公共系日帰り温泉施設。温泉名はとくについてないようですが、「桜花泉」という麗しげな源泉名。館内はけっこう広く、大広間はなかなかの盛況。カラオケも絶好調です。

男女別の浴室は、典型的なセンター系のつくりで大きな内湯(石枠タイル貼、ジュット×2、寝湯×2付)、ジャグジー槽にサウナと冷た〜い水風呂。内湯は、赤く色づいた巨大な石の湯口からの大量投入で、底面から軽く引いておりわずかにオーバーフロー。ジャグジー槽はすごいカルキ臭で、浴室内に立ちこめているほど。カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜15時で3〜8人。

緑がかった透明のお湯は、無味で臭い不明。(カルキ臭立ちこめにつき (∵) ) とりたてて特徴のある浴感はないですが、かなり温まり感の強いお湯なので露天が欲しいところです。成分的には「韮崎旭」に近いものがありますが、浴感にはえらく落差があるのは湯づかいの差によるものでしょうか?

甲府盆地のモール?泉エリアだし、泉温41.6℃で湧出量995L/min敷地内湧出という優良スペックなので、もう少し迫力のあるお湯かと思いましたがちょっとがっかり。温泉スタンドや露天がないのもさびしいです。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 
41.6℃、pH=8.11、995L/min掘削仮動力、成分総計=1300mg/kg、Na^+=352.8mg/kg (86.19mval%)、Fe^2+=1.0、Cl^-=440.1 (67.56)、HCO_3^-=319.4 (28.47)、陽イオン計=400.9 (17.81mval)、陰イオン計=794.6 (18.37mval)、メタけい酸=100.6 <H4.10.19決定>


「さくらの里・憩いの家」の外観

「さくらの里・憩いの家」の男湯



■今諏訪温泉御柱の湯温泉スタンド<追補>

山梨で偶然に温泉スタンドを発見したのでレポです。

南アルプス市、旧若草町から旧八田村に向かって釜無川沿いを北上する県道118沿いにあります。(下今井東信号の少し北の左手、「温泉源泉販売中」と書かれたピンクのでかいドラム缶が目印、白根町上今諏訪字御柱99番地1、1円/1L、10円単位で販売、販売22時まで)

無色透明の源泉はあたたかく、甲府盆地によくあるモール?臭に弱重曹塩味。さきほど4〜5倍に希釈して入りました。浴槽に源泉を注ぐとモール?臭が漂いましたが、さすがに希釈したら無臭になってしまいました。でも、温泉らしいやさしい湯ざわりとあたたまり感があるなかなかいいお湯でした。源泉スペックからすると、かけ流しのいい入浴施設ができそうですが・・・

<今諏訪温泉 御柱の湯>
Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 
41.9℃、pH=7.9、399L/min仮動力、成分総計=1.391g/kg、Na^+=389.3mg/kg (87.09mval%)、Cl^-=384.2 (55.05)、SO_4^2-=226.1 (23.92)、HCO_3^-=252.6 (21.03)、陽イオン計=442.2 (19.44mval)、陰イオン計=863.1 (19.69mval)、メタけい酸=77.9、メタほう酸=6.4 
<H4.12.15決定>


今諏訪温泉御柱の湯 温泉スタンド


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