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山梨の湯巡り5+箱根2湯 [1] byうつぼ



■石和温泉「サンベール石和」

(石和町、時間要問合せ、600円、055-230-5511)
http://www.yamanashi-hotel.com/hotel25.htm

JR石和温泉駅の駅前にあるビジホが日帰り開放しているもの。めがねさんレポあり。
駅前といっても改札口のない駅裏(サティの反対側)なので、R140からのアクセスも楽で大きな駐車場もあります。浴室は内湯と露天各1があり14時で男女交替。入湯した正午すぎは内湯が男湯でした。

石枠タイル貼20人以上の広い東屋付き露天は、石の湯口から投入でオーバーフローなし。 連れによると適温だったようなので、加熱してるかも?

内湯は石枠タイル貼で、これも10人以上いけそうなゆったりとしたもの。 石の湯口が2つ(12L/min 20L/min)あり、ひとつにはコップがおいてあります。 槽内排湯はなく、浴槽フチから全量オーバーフローの源泉かけ流し。カラン7(露天3)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー露天のみあり。12/30の12時で男女湯とも独占でした。

微黄色透明で茶色の浮遊物ただようややぬるめのお湯には、かすかなたまご味+石膏味と弱いながら甘いイオウ臭+石膏臭があります。若干のあわ付きによるぬるぬる感がありますが、拭うと弱いキシキシ感が出てきます。個性は薄いですが、鮮度感も高く適度にあたたまる長湯仕様のなかなかいいお湯です。

ビジホというよりこぢんまりとした旅館の内湯の雰囲気で、受付のおばさんによると常連さんもけっこういるようです。ゆったりとお湯を楽しむのにいい施設かと思います。

単純温泉 (Na-Cl・SO4型) 43.3℃、pH=8.3、137.7L/min自噴、総計790.7mg/kg、Na^+=200.0mg/kg (89.85mval%)、Cl^-=187.2 (50.03)、SO_4^2-=173.1 (34.28)、HCO_3^-=93.91 (14.59)、陽イオン計=224.5 (9.679mval)、陰イオン計=460.9 (10.55mval)、メタけい酸=93.77、メタほう酸=10.34 <S40.11.1調査>


「サンベール石和」の外観

「サンベール石和」の内湯

「サンベール石和」の露天

「サンベール石和」の内湯−溢れる温泉


■竹の湯

(甲府市、14〜22時、350円、055-233-7369)

甲府中心部の温泉銭湯。R411を善光寺駅から市役所方面に走り、城東のクランクをすぎて「中央交番」の信号を左折するとすぐ右手にあります。1階はP(10台ほど)、浴場は2階でコインランドリーも併設。

14時ちょうど、開店を待っていた地元の方2~3人と一緒に突入。番台のある銭湯のつくりで脱衣所も浴場もゆったりとして明るく快適です。浴槽はすべてタイル貼。手前から水風呂(3.4人)、高温槽(6.7人、ジェット付)、薬湯?槽(3.4人)にサウナ。カラン13(温泉?)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。

どの浴槽も湯口はなく、蛇口から投入のため湯式(一部循環)とみました。バスクリン色の濁りのある薬湯?槽は、匂いからしてたぶん入浴剤投入でしょう。高温槽は相当に熱く、水風呂はかなり冷たいので適温の温泉浴槽が欲しいところ。

お湯は、緑がかった黄褐色透明で酸化鉄らしい茶色の浮遊物、無臭で弱いツルすべ感。クリーム色の析出のある水風呂の蛇口では、わずかながら重曹味が感じられました。成分表の掲示はなく番台にもないので泉質は不明ですが、お湯の感じからNa-HCO3型の単純温泉か規定泉かと思います。(「湯めぐり山梨」によると単純温泉、番台の人の話からすると高温泉ではないよう)

とりたてて特徴のあるお湯ではないですが、街なかの温泉銭湯として続けていって欲しいです。


「竹の湯」の外観


「竹の湯」の浴室



■湯村温泉「旅館明治」

(甲府市、時間要問合せ、600円、0552-52-0388)
http://www.ykj.or.jp/meiji/

名湯湯村の老舗旅館。”湯村八蹟”のひとつ「良純法親王謫居跡」に建ち、太宰治ゆかりの宿としても知られています。派手さはないですが、館内には老舗らしい落ちついた空気が流れています。

女湯はフロントのすぐ横、男湯は廊下や階段を渡ったずっと奥にあります。男湯は石造り10人以上の内湯のみ。水盤状の石の湯口から投入でかなりのオーバーフロー。弱い槽内吸湯2ケ所と側面注入を確認。全体に湯気がこもり気味なのはつらいです。カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。12/30の15時過ぎで2〜3人。

お湯は無色透明で茶色の浮遊物少々。あわ付きと弱ヌルすべがある温まり感の強いもの。微塩味で弱いながらカルキ臭?がありましたが、入場開始直後の15時に突入したので消毒用の塩素が残ってたのかもしれません。カルキ臭?とあわ付きのセットははじめての体験で不思議な感覚でしたが、お湯自体の鮮度はかなり高そう。豊かな浴感と心地よい湯疲れ感が出るお湯は、さすがに力があります。

女湯は逸品のようです。高温槽(石造7.8人)と低温槽(石造1.2人)があり、低温槽は源泉かけ流しらしいです。
ともにオーバーフローがありますが、とくに低温槽はかなりのあわ付きとぬめり感のある新鮮なお湯で、連れはとても気に入ったようでした。(ちょっと雰囲気は暗め)

湯村では源泉かけ流しの「吉野」(51℃・弱アルカリ単純(温)泉)が有名ですが、「旅館明治」も風情あるなかなかのお湯でした。とくに湯慣れた女性におすすめかと。*HPにある戦前の浴場はえらく渋いですね、入りたい! ^^)
          
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 40.2℃、pH=8.4、106.1L/min、成分総計=1.284g/kg、Na^+=327.4mg/kg (77.98mval%)、Ca^2+=75.4 (20.60)、F^-=3.9、Cl^-=435.5 (64.33)、SO_4^2-=274.2 (29.91)、陽イオン計=411.8 (18.26mval)、陰イオン計=758.8 (19.89mval)、メタけい酸=107.7、メタほう酸=9.3 <H1.6.8分析>

*湯村温泉では昨年11/2より、宿泊者限定の湯巡り手形を導入したようです。

 


「旅館明治」の外観

「旅館明治」の内湯

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