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山梨の湯巡り3 [4] byうつぼ


■「中巨摩地区広域事務組合老人福祉センター」

(山梨県玉穂町、9〜16時、500円(構成町外/59歳以下、055-274-0610)
http://www.pref.yamanashi.jp/somu/shichoson/gaiyou/sisetu/onsen/tamaho.htm

めがねさんレポ(7/3)もある老人福祉センターのお湯で、未確認ですが18禁らしいです。受付で、県外からかね?ときかれたのでうなずくと名前を聞かれ記帳してくれました。

広間はお年寄りで大盛況でしたが、浴場は2〜5人と空いてました。(土曜12時) 窓の広い明るい浴室は、内湯(タイル貼、4.5人)と広い露天(岩造、15人以上)。カラン7、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。以前は混浴だった露天が、今は男女別に仕切られてますが、それでも十分な広さです。

内湯は、石の湯口(40L/min位)&ジャグジー&ジェット付でオーバーフローありますが、お湯はややなまった感じで一部循環かも?39℃の表示あり。 露天は、岩の湯口から投入し、槽内上面から排湯で、たぶん源泉非加熱のかけ流し。34℃の表示がありぬる湯です。開放感があってゆったり浸かれます。(一部屋根あり)

お湯は、茶色透明(内湯は茶褐色)、金気味、モール?臭+微金気臭。露天はかなりのあわ付きがあるヌルすべ湯です。露天はかなり広いのに、どこにいてもあわ付きがあるのにはびっくり。ぬる湯で重曹泉系のとても爽快感の高いお湯なので、いくらでも長湯できそうです。浴後もすっきり爽やかですが、冬はきびしいかも?

これも噂どおりの名湯かと思います。山口とならんで甲府の暑い夏御用達のお湯でしょう ^^) あと、施設の性格上、入浴にはそれなりの気づかいが必要かと思います。

単純温泉(Na-HCO3型) 34.3℃、pH=7.3、450L/min、成分総計=698.5mg/kg、Na^+=100.2mg/kg (66.02mval%)、Ca^2+=14.02 (10.60)、Mg^2+=12.52 (15.61)、Fe^2+=3.306、Cl^-=6.524 (2.78)、HCO_3^-=355.3 (88.02)、CO_3^2-=0.438、陽イオン計=142.3 (6.601mval)、陰イオン計=394.1 (6.615mval)、メタけい酸=119.2、遊離炭酸=42.71、COD=13.22 <S53.3.1分析>


老人福祉センターの外観


老人福祉センターの内湯

老人福祉センターの露天


■「竜王健康ランド 名取温泉」

(山梨県竜王町、10〜翌2時、600円、055-276-4126)

老舗?の温泉健康ランド。R20旧道の竜王町駅前と名取交差点の中間位の道沿いにあります。かなり年季の入った3階建ての建物で、3階(シアター、ラウンジなど)は工事中でした。雰囲気は、かの「黄金温泉」に似たものが感じられました。

浴室はけっこう広く、1・2階、内階段つきの構造になってます。1階は、岩風呂(岩造7.8人)、高温槽(4.5人)、バイブラバス(6.7人)、薬草風呂(6.7人)。岩風呂以外はタイル貼り。あとFRPの掛け湯槽がポツンとあって妙に浮いてます。2階は、広めのサウナ、水風呂とミストサウナ(今はアカスリコーナー?)。カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で2人〜独占でした。

パンフと見比べると、あったはずの造作がなかったりします ^^;)(富士絵、水車など) サウナと1階浴室にテレビがあります。サウナにはよくありますが、浴室にあるのは初めてで、独占状態の静かな浴室に、バラエティ番組の笑い声が響き渡ってるのは不思議な感じ。

ほとんどの浴槽でオーバーフローがありますが、お湯がいいのはバイブラと高温槽です。どちらも、赤く変色した石の湯口からたぶん源泉を投入(バイブラはコップあり飲泉可のよう)でオーバーフロー。岩風呂は湯滝からの投入ですが、投入量が少なくややなまった感じ。

お湯は、黄褐色透明で茶色の浮遊物、弱塩味+金気味、モール?臭+金気臭で典型的な甲府盆地のお湯です。お湯も黄金温泉に似てますが、ほてり感はこちらの方が弱いです。3階工事中だし、浴室も改装が近いのでは? この独特の雰囲気を味わうのは今がチャンスかも ^^)

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 36.3℃、pH=8.01、326L/min自噴、成分総計=1281mg/kg、Na^+=331.4mg/kg (81.65mval%)、Mg^2+=23.1 (10.76)、Fe^2+=2.2、Cl^-=421.0 (59.45)、HCO_3^-=316.6 (30.37)、陽イオン計=390.8 (17.66mval)、陰イオン計=738.6 (17.09mval)、メタけい酸=100.8、メタほう酸=15.9、遊離炭酸=34.9 <H3.8.6分析>


名取温泉の外観

名取温泉の浴室

名取温泉の浴室(奥が高温槽)




■正徳寺温泉 「初花」

(山梨県山梨市、10〜21:30、600円/3H、0553-22-6377)

ヌルすべの名湯の噂も高い、民間の日帰り温泉施設。めがねさん&やますなさんレポあり。「はやぶさ温泉」と並んで山梨ではいちばん入浴回数の多い気に入りのお湯です。とてもわかりにくい場所にありますが、最近は口コミパワー炸裂で大混雑らしいので、山梨小のそばとだけ... ^^;)。 実際、東京方面ナンバーの車がたくさん停まってました。料亭風のなかなか粋な感じの建物で、曲り廊下を渡った別棟に浴室があります。

窓の広い明るい浴室は、低温(源泉)槽36℃(石造、7.8人)、高温槽42℃(同、7.8人、ジャグジー付)の2つ。カラン8位、シャワー・シャンプー・ドライヤー有料。和風庭園風の露天ゾーンには、露天(岩造、15人以上)、鉱泉水風呂25℃、寝湯2、ジャグジー、蒸し蔵風呂、サウナと充実。浴室は男女交代制で、もう片方(当日女湯)には蒸し蔵風呂のかわりに露天樽風呂があります。

土曜16時で男湯10人程度と珍しく空いてましたが、18時近くなるとやはり一気に混雑。浴場はそれほど広くないですが、実にいい空間に仕上がっており、日帰り施設として出色のできです。(脱衣所以外 ^^;)

低温槽は、飲泉可の湯口から投入でオーバーフローの源泉かけ流し。高温槽は、以前は槽内吸引あり一部循環してたかと思いますが、この日は大量オーバーフローでほとんどかけ流し状態でした。露天は湯滝からの大量投入でオーバーフローあり。鉱泉風呂の湯口も飲泉可(甘い)です。

お湯は、淡黄色透明で細かな気泡が舞ってますが、付くときと付かないときがあります。明瞭な甘味、かすかにおだやかな温泉臭。際だったぬるぬる感が特徴で、カラン・シャワーも温泉ですが、石鹸もリンスもいらないかも ^^) ぬるぬる度は、1.高温槽、2.低温槽、3.露天の順かと思います。とくに低温槽はやさしくつつみ込まれるような絶妙のお湯で、これだけ快感度の高いお湯はホントに珍しいです。名湯です。いくらでも長湯できそうで、寝てる人も多いです。浴後の爽快感とお肌さらさら感は見事の一言。

浴後に、食事処でうな重(並)1650円を食べました。(本業はうなぎ(養殖)屋さん) ここで養殖したうなぎを使っているそうで、その場で捌くので少し時間がかかります。アルカリ性の水では身のやわらかなうなぎが育つそうで、確かにとろけるようにやわらかく美味でした。(並は「きも吸い」じゃないのが残念!)

分析表ゲットはまたしても受付のお姉さんにかわされたので、めがねさんからいただいたデータです。
アルカリ性単純温泉 35.8〜38℃、pH=9.3、800L/min以上、溶存計=0.3798mg/kg、Na^+=89.7mg/kg、Fe^2+=0.8、F^-=2.7、Cl^-=61.2、SO_4^2-=40、HCO_3^-=9.8、CO_3^2-=39.0、BO_2^-=10.1、陽イオン計=99.9、陰イオン計=163.6、メタけい酸=116.3<H元.9分析>

ぬるぬるは、やはりpH=9.3、CO_3^2-=39.0が主犯かと思いますが、BO_2^-=10.1、メタけい酸=116.3も気になります・・・。


初花の入口

初花の水風呂

初花の露天


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