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山梨の湯巡り10 [11] byうつぼ

■上九の湯温泉「上九の湯」

(上九一色村、10:00〜20:00、700円(町外)(500円 17:00〜)、0555-88-2525)
http://www.fujigoko.jp/kamiku/spa.html

甲府から精進湖へ抜けるR358精進湖ブルーライン沿いにある村営の日帰り施設。以前に何回か入ったときはどうもピンときませんでしたが、硫酸塩泉の源泉の素性はよさそうなので懲りずに突入してみました。みしゅらんあり。

国道に見やすい看板が出ていますが、Pは建物の裏にあるので判りにくいです。ふだんはわりあい空いていそうな感じですが、お盆の夕方に突入したのでPは他県ナンバー中心に満車状態。プール(4〜10月)もあるので夏場はとくに混むのかも。町内300円に対して町外700円と激しく差別されますが、17:00以降は500円になります。
      
以前はがら〜んとした殺風景な館内でしたが、ところどころ調度が配されて多少は温泉施設らしくなっていました。男女別の浴場は2階にあり、内湯(赤みかげ石枠タイル貼15人)、サウナ、水風呂、露天(岩組鉄平石造5.6人、ジャグジー付)に露天打たせ湯(×2)という構成。

露天は無粋なコンクリの塀に囲まれているので展望はなく閉塞感があります。カラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。カランはエグ味があるので水道水ではないかも。お盆時期17時で20人以上と大盛況。お子さまが多くて遊園地状態。

内湯、露天ともに白い析出の出た石(露天は岩)の湯口から大量投入で、底面の巨大排湯口からかるい吸湯 or 自然流下(露天は側溝への流し出しもあり)でオーバーフローなしの循環仕様。露天打たせ湯は、白い析出の出たパイプから注ぎ込みで、なぜか熱湯の側面注入があり底面排湯+側溝への流し出し。

無色透明のお湯は、弱薬品味で内湯は強烈なカルキ臭、露天は弱く紙のような臭い。温泉らしい湯ざわりもなく浴感に乏しいお湯。露天打たせ湯のみ、かすかにやわらかな湯ざわりがあったような・・・。成分総計=2457mg/kgの濃いめで純度の高い含芒硝-石膏泉ですが、残念ながらその片鱗も感じられませんでした。

水風呂は蛇口がふたつあってひとつは井水、ひとつは温泉水の表示がありますが、温泉水のほうはカランが外されていました。かなり冷たく特別な肌ざわりはないもののカルキ臭がなかったのは好感。

ここは温泉好きからは総じて辛辣な評価をくだされがちなお湯なので、一念発起で湯づかい改善されたかな〜?とひそかに期待していきましたが、やはり残念な結果に・・・。自家源泉で温泉スタンド(1円/L)もあるし、源泉スペックはかなりとすぐれものなので、なんとか湯づかいの改善を図って欲しいです。水風呂など温泉カランを復活すれば、すぐにでも源泉ぬる湯のかけ流しが実現できそうな気がするのですが・・・。

Ca・Na-硫酸塩温泉 30.0℃、pH=9.4、217L/min、成分総計=2457mg/kg、Na^+=216.9mg/kg (26.44mval%)、Ca^2+=523.4 (73.25)、Fe^2+=0.03、Cl^-=26.9 (2.14)、SO_4^2-=1650 (96.64)、陽イオン計=744.1 (35.67mval)、陰イオン計=1691 (35.54mval) <H9.5.12分析>

〔2004年10月レポ〕


「上九の湯」の外観

「上九の湯」の男湯内湯


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