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秩父の湯巡り [6] byうつぼ



■大滝温泉「遊湯館」

(埼玉県大滝村、10〜18時(冬期〜17時)、600円/3H、0494-55-0126)
http://www.pref.saitama.jp/A07/BY00/onsen/y-01.htm

「道の駅大滝温泉」の新施設「郷路館」で手打ちそば(なかなか)を食べてから「遊湯館」へ行きました。「道の駅大滝温泉」にある村営日帰り温泉施設です。詳細は、みしゅらんを...。

1階大浴場と下層の岩風呂があり、階段を使ってハダカ移動可。岩風呂の脱衣所の方が空いています。土曜15時で男湯10〜20人とまずまずゆったり。(団体バスが入ると波状的に混みます) 

大浴場は内湯(木+石造20人以上)のみでカラン10。赤茶色に変色した岩組みからの注湯。オーバーフローなしでたぶん循環。岩風呂は石造6〜7人。狭く穴ぐらのような雰囲気。カラン8。岩組み+側面からの注湯で湯船脇の側溝へフロー。お湯は岩風呂の方が良く、これはかけ流しに近いのでは?

お湯は淡黄色透明こまかな浮遊物有。塩味で磯の香りとタール臭が混じったような複雑な臭い。とろみのあるお湯には、かなり強いヌルすべ感と食塩泉らしいほてり感があって重厚な浴感。アルカリ性の爽やかなお湯が多い秩父では異色の温泉でしょう。しかし、こんな山の中でこれほど濃い食塩泉が出るのは何とも不思議です。

しかし...。。 お湯は一級品ですが、施設の造りとオペレーションは疑問だらけです。すぐ横を中津川の清流が流れてるのに、サッシュは填め殺しで換気は排煙窓のみ。客の回転を早めたいのかお湯は過加熱で熱く、浴室は熱気がこもってムンムン。おまけに西向きで西日がカッ(∵) 夏は灼熱地獄。(前はお湯はもっとぬるめだった)

とてもゆったりお湯を楽しめる環境ではありません。脱衣所にも外気は入らず、空調ガンガンでほとんど悪い冗談 ^^;) 客は、熱い熱いといいながら2分も浸かれずに水シャワーを浴びて出ていきます。食塩泉のほてるお湯なのだから、露天か外気で涼める場所や水風呂をつくるべきだった。上質のお湯が台無しでホントに残念です。

〔 2002/6/2 レポ 〕


「遊湯館」の玄関

「遊湯館」の岩風呂


■大滝温泉スタンド(三峰神の湯)

(埼玉県大滝村、2基、7〜22時、カード要現金不可、連絡先:0494-55-0101(村役場))
http://www.vill.otaki.saitama.jp/touristspot/

2002/6/2にレポした大滝温泉「遊湯館」の源泉のスタンドを汲んできました。R140の秩父湖と中津川方面が分岐するT字路を右折し、数百m走った老人福祉センターの横。国道に面しているのですぐわかります。

カード式で現金は使えません。カードは村役場で売ってます(休日も販売 8:30〜17:15)が、1,000円(村外)/1,250Lのみなので奥秩父通いの決意が必要かと...(笑)。秩父市方面からだと村役場が手前なので、先にカード購入するのがベターです。ポリタン満載の大宮や所沢ナンバーの車が何台かおり、けっこう人気のようです。

源泉は冷たく無色透明塩味無臭。自宅で5.6倍に希釈加熱すると微黄濁し、弱いながら海の香り+タール臭がでてきます。弱いながらもとろみ+ヌルすべ感と食塩泉らしい温まり感があってなかなかでした。成分総計=5347mg/kgとけっこう濃いので、スタンド向きのお湯かと思います。

Na-塩化物泉 
32.5℃、pH=7.91、180L/min(掘削1000m)、成分総計=5347mg/kg、Na^+=1890.0mg/kg (96.93mval%)、Fe^2+=1.1、Cl^-=2613.0 (87.80)、HCO_3^-=594.3 (11.60)、Br^-=4.5、I^-=1.9、CO_3^2-=3.6、陽イオン計=1955.6 (84.81mval)、陰イオン計=3225.3 (83.94mval)、メタほう酸=112.2
<H4.10.14分析> *源泉は村役場の北側です。

〔 2002/11/6 レポ 〕


大滝温泉温泉スタンド

 



■中津川温泉「中津川村キャンプ場」

(埼玉県大滝町、問合せ必須、500円、0494-56-0021)
http://www4.ocn.ne.jp/~outaki/sashima.htm

奥秩父最奥の謎の温泉についに入湯。詳細はONKEN21さんレポを...。大滝から中津川へ入り八丁峠を越えて小鹿野へ抜けました。(ONKEN21さんの逆ルート) 紅葉の盛りの中津峡は山道に不慣れな車が多く随所で立ち往生。警察の誘導も出る大混雑。

中津川畔のPに駐車し、吊り橋を渡って左にいくと管理棟があります。河原の一部は茶色に変色し、予想外の鉄泉の気配にびっくり。

浴槽は男女別にあり、女湯は檜風呂、男湯は源内風呂とネーミングされた露天岩風呂です。当日は女湯のみ湯が張られておりこちらに入りました。雰囲気ある木造の湯屋のなかにある檜風呂(6.7人)は、檜枠+ひば製のスグレもの。全体にメンテがいきとどきこざっぱりとしたいい浴室です。

お湯(熱湯)と水のカランがあって湯量調節可。水は透明な源泉、お湯カランも赤変があり源泉かとも思いますが、激熱でチェックできず。底面排湯口から少しずつ自然流下?。オーバーフローがないのは残念ですが、フローすると鉄分でたいへんなことになりそうです。オーナーによると非循環とのこと。カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。カランもたぶん源泉かと...。

窓を開けると中津川の渓流と鮮やかな紅葉が望める贅沢な檜風呂を連休最終日16時で独占。中津峡やふれあいの森は大混雑だったのに信じられないです。

適温のお湯は、緑がかった黄褐色のにごり湯で、金気味+薬草?味、金気臭+薬草?臭の個性的な味臭がします。たいへんに強いキシキシ感は、これまで体験したなかでも最強レベル。浴後はよくあたたまり、粉っぽい不思議なコーティング感が肌に残ります。

秩父でこれほどの個性ある鉄泉に出会えるとはオドロキ。規定泉のようですが、鉄泉の療養泉なみの浴感は十分にあります。風呂の佇まいやロケーションもすばらしく、これはおすすめです。ただし、泊まり客がいないとお湯を沸かさないようなので、事前確認は必須。夏場や連休中はだいたいOKみたい。営業は4〜11月までです。

脱衣所に別表のみ掲出
「鉄及びメタイケ(ケイ)酸の項で温泉法の温泉に適合」<S63.8.15 (財)中央温泉研究所>

浴後に親切なオーナー夫妻がお茶を出して下さいました。お話しによると、対岸の山腹に湧いている14℃の自噴泉をパイプ引湯とのこと。源泉も見ましたが相当な湧出量かと...。

その後、八丁峠経由で帰りました。マイナーなルートですが、景色は中津峡より上です。荒れた舗装路なので山道に慣れた方におすすめ。峠からの眺望や両神山の特異な岩峰も見事です。その後、秩父駅近くのそば処「武蔵屋」に寄り20時半すぎに帰宅。渋滞はなしでした。

〔 2002/11/6 レポ 〕


中津川温泉の湯小屋

中津川温泉の男湯

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