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秩父の湯巡り [1] byうつぼ |
■奥秩父温泉郷(柴原鉱(温)泉)「柳屋」 実は、湯治宿の「菅沼館」を狙っていたのですが、やはり日帰り不可とのこと。「かやの家」も日帰り不可なので、日帰り可の「柳屋」へ。江戸末期創業の老舗「柳屋」は、趣のある木造建築で、新築orリニューアル済みらしい館内はとてもきれい。130年前の建築という手前の旧館はクローズされています。 浴室は、1階の内湯と2階の半露天がありそれぞれ男女別ですが、日帰りはどちらかの選択となります。両方見せてもらいましたが、今回は私も連れも内湯を選びました。木造りの趣ある内湯は、檜の湯船2.3人。木の湯口から50L/minほども大量投入で槽内吸湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。(半露天は檜造3.4人でこれもなかなかの佇まい) やや熱めのお湯は、無色透明無味カルキ臭で、特別な湯ざわりはありません。露天にも同様のカルキ臭はありましたが、それほど強くはないです。冷水カランはカルキ臭なく、ごくかすかに甘いイオウ臭(気のせいかも)。浴感は淡泊ですが、浴後はなぜかえらく温まり発汗します。 浴後に、名物の「木の芽そば」をいただきました(虹鱒の甘露煮、山菜の天ぷら、とろろ汁付で2,000円(税別))。茶色がかって細く、ゆるやかに波打った蕎麦は、粘りのある歯ごたえがあって絶品ですが、予約した方がよさそう。食事処は渓流に面し、フィフィフィというカジカの澄んだ鳴き声とウグイスの谷渡りがうるさいくらいです。 お湯にはさしてインパクトはないですが、深山の隠れ家的佇まいと美味しい蕎麦を堪能できるこの宿はおすすめ。日帰りはお昼を挟んで数時間程度ですが、早めに入ってゆったりと楽しみたいところです。 分析表館内掲示なし。パンフには「鉱泉」とあり、HPには温泉で「江戸時代より湧き出ている単純硫黄泉」とあって詳細不明。HPには「飲用可」ともあります。 |
![]() 「柳屋」の玄関 |
![]() 「柳家」の男湯内湯 |
![]() 「柳家」の女湯露天 |
![]() 木の芽そば |
(埼玉県両神村、11〜15時、800円、0494-79-1221) 浴槽は、内湯(石枠タイル貼15人以上)のみ。岩組みの湯口から投入で槽内吸注湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。カラン8位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で4〜2人とゆったり。 ややぬるめのお湯は、かすかに白濁し茶色と白の湯の花あり。無味でかすかにイオウの残留臭。カルキ臭は感じられませんでした。pH=9.7、CO_3^2-=76.1らしい 明瞭なヌルすべがあり、ぬるめの湯加減とあいまってとても入り心地のいいやわらかなお湯になっています。浴後には爽快感が出てきます。これで甘いイオウ臭があればポイント高いのですが、加熱循環ではやはり無理かな? 800円は高いですが、空いているのでゆったりとヌルすべ湯を楽しめます。「道の駅」は600円、未湯なので何とも云えませんが、この200円の差をどうみるか?、選択が難しいところです。(どちらも内湯のみ) |
![]() 両神荘」の玄関 |
![]() 「両神荘」の男湯 |
(うつぼさんから) >やませみさん *) S^2-(硫黄イオン) って初めてみましたが、硫化物イオンのことでしょうか? 総硫黄(S)には含まれるのでしょうか? (やませみさんからコメント) >うつぼさん 硫黄イオンはやや旧い呼び方ですが、今も使われています。 S^2-は高アルカリ性のときにHS^-がH^+を失って出てきます。 鉱泉分析法指針の方法では、H2S・HS^-・S^2-の比率は、測定した総H2SからpHで計算配分されます。両神温泉の場合、pH=9.7なので比率は以下のようになります。 分析表の S^2-=0.1は上に比べると明らかに多すぎて変なように見えますが、溶存硫黄の分析法はいろいろあり、単独でS^2-を測定できる方法もあるので、機器分析できちんと測ってみたら意外に多かったという例かもしれません。 (うつぼさんから) >やませみさん レスありがとうございます。 > H2S・HS^-・S^2-の比率は、測定した総H2SからpHで計算配分されます。 知りませんでした ^.^; ということは、やはり総イオウの構成要素でしょうか。 う〜む、微量ですね。やはり、ふつうは分析表上にはあらわれないようですね。 > 記入欄をS2O3とまちがえたという可能性もなきにしもあらずですが・・・(^.^; はは、ありそうですが、「チオ硫酸(S_2O_3^2-)=----」とあり、さらに再下段に特記するように「硫黄イオン(S^2-)=0.1」とあるので、さすがにそれはないかと・・・ |
■かおる鉱泉 秩父吉田町から万場に抜ける県道71高崎万場秩父線に面した8室の鉱泉宿。民家のような外観、館内も玄関脇にマンガ本の棚があったりして民宿風。 木の湯口から20L/min程度を投入で、底面吸湯&ジェット付の循環仕様ですが、浸かるとけっこうオーバーフロー。別に”鉱泉”と木札のかかったカランがあり、MAX30L/minほども冷たい源泉?が出ます。 やや熱めのお湯は、無色透明で渋いイオウの残留臭があって弱いツルすべ。でも、ここで出色なのは”鉱泉”カランかと。はっきりとしたしぶ焦げイオウ(硫化水素)臭にタマゴ味のぬめりのあるツルすべ水は、しばらく注いでいると湯面からもイオウ臭がただよってきて嬉しくなります
^^) 鄙びた佇まいといい、侮れないイオウ臭といいここは気にいりました。”鉱泉”カランのかけ流し、一度味わってみたいです(冷たすぎか? ^^; ) 帳場の横に「鉱泉の水源についての検査分析書」が掲示されていました。 *ここは”温泉”とは謳っていませんが、F^-=2.20でデータ上では温泉法上の温泉に該当(2.0以上=規定泉)しています。イオウ臭の強さからみてHS^-や硫化水素も相当ありそうですが記載なし。ひょっとすると単純硫黄冷鉱泉の泉質がつくかも・・・。 |
![]() かおる鉱泉の玄関 |
![]() かおる鉱泉の男湯 |