みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

雪の松之山レポート2 [3] byうつぼ



さて、昨年は日帰りNGで泣く泣く撤収した懸案の兎口です。「おふくろ館」の駐車場で携帯を見るとほとんど圏外の松之山で奇跡的に1本立っている。これは天のお導きか ^^)
ダメもとでTELすると入浴OK。ラッキー! 5分で到着。 まわりは今年もうずたかい雪のカベ。松之山でもこの一帯は一番雪が多いのでは?



■松之山兎口温泉(庚申の湯)「植木屋旅館」

(新潟県松之山町、原則日帰り不可?、(500円)、02559-6-2040)
http://www.ab.wakwak.com/~uekiya/

名湯の呼び声高い兎口温泉(庚申の湯)の一軒宿は雪に埋もれた鄙びの外観。ハキハキとした女将さんに料金を払い帳場横の男女別浴室へ。タイル貼りの洗面台がある脱衣場からして雰囲気十分です。

扉をあけると、おおっ!やはりすごい。天井の高い年季の入った総木造りの湯小屋そのもの。「明治三十九年から守り続けてきた浴室浴槽は今もほぼ当時のままで明治39年から一度もとまることなくこんこんと自噴をしております。」(HP)

湯船は、熱湯(木枠コンクリ?造3.4人)とぬる湯(同3.4人)の2槽が木板を介して隣り合い、熱湯槽からぬる湯槽に湯道を通じて流れ込んでます。壁側に渡された木の樋から両方の湯船にぬるめの源泉を投入。熱湯槽には別に壁際から熱湯がわき出しており、これは加熱源泉かも。

男女湯は仕切板の下でつながってますが、槽内排湯はみあたらずぬる湯槽端のスリットから排湯の源泉かけ流しかと。「温泉は源泉掛け流し 循環式ではありません。」(HP)
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。日曜11時で男女湯とも独占でした。

お湯は、緑褐色のにごり湯(透明度50〜60p)で赤茶色の浮遊物。塩味に新鮮な鉄分によるだし味が加わりなかなかの美味。おだやかな温泉臭+弱金気臭。ぬめり感の際だったつつまれる感じの優しい浴感で、ほてり感はあまりありません。攻撃的な「鷹の湯」や「鏡の湯」とはイメージが全然違うお湯でした。湯船ではアブラ臭は感じられませんでしたが、玄関横で松之山臭がしたのは何故?

日帰り不可としているガイド誌もあり、事前TEL必須でしょう。でも、ここは泊まってじっくりと味わうお湯のような気がします。これで松之山の源泉は、冬季休業中の兎口露天風呂「翠の湯」を残すのみとなりました。

含ホウ酸土硫食塩泉? 37℃、pH=8、塩素=8864mg(/kg?)、ナトリウム=5700、カルシュウム=176、メタほう酸=223 <分析日不明>

「植木屋旅館」の外観

「植木屋旅館」の帳場

「植木屋旅館」の男湯 (手前がぬる湯)

「植木屋旅館」の男湯の湯口



■宮野原温泉「宝山荘」


(新潟県津南町、時間要問合せ、400円、0257-66-2600)
http://tsunan.info/guide2.html?PHPSESSID=59a0d70712dad5cb2fc7556812895014

津南からだとR117宮野原橋手前を北野方面に左折してすぐの信濃川の河畔。飾り気のない外観、館内には洗濯機などもある湯治宿の趣。

男女別の浴室は、石枠タイル貼6.7人の内湯のみのこじんまりとしたもの。窓の広い明るい浴室ですが人気のお湯なのでピーク時にはやや狭いかも。岩の湯口から40L/min程を投入で槽内排湯なしの全面オーバーフローは源泉かけ流し(たぶん加熱)で、湯量はかなりありそうです。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜13時で男湯3〜4人と盛況。

適温のお湯はビール色で湯口ではたまご味、イオウ臭。鮮度感は抜群でかなりのあわ付きがあり、あわ付きでヌルすべがでる気持ちのいいお湯です。重曹泉系の直焚きで気泡が増えているのかも?薄口ながら妙に力感があって芯から温まるお湯は、山梨の韮崎旭を薄くした感じ。近場では百合居に似てますが、あわ付きは百合居より多く、あわ付きならこちら、アブラ臭なら百合居のチョイスでしょうか?

信濃川をのぞむ休憩所もあり、蕎麦のメニューも充実してるのでゆっくりするにはいいのでは? 宿の人の対応もきもちよく、ここもおすすめです。

アルカリ性単純温泉 (Na-HCO3・Cl型) 33.6℃、成分総計=542.5mg/kg、Na^+=125.7mg/kg (91.50mval%)、Fe^2+=0.04、Cl^-=84.8 (40.08)、HCO_3^-=179.3 (49.21)、CO_3^2-=19.2 (10.71)、陽イオン計=142.4 (5.98mval)、陰イオン計=283.3 (5.97mval) <H14.8.1分析>


「宝山荘」の玄関

「宝山荘」からの信濃川


その後、越後田中の小下里温泉「つなん荘」にいきましたが、団体が入りPも満杯につき断念。R353を石打に抜けて越後湯沢へ。


■越後湯沢温泉「山の湯」


(新潟県湯沢町、6〜22時、300円、0257-84-2246)
http://www.town.yuzawa.niigata.jp/kankou/yuyama.html

前から気になっていた湯沢随一の名湯といわれる有名な共同浴場。越後湯沢温泉外湯めぐりの一湯で、正式には「湯元共同浴場」。詳細はみしゅらんを...。

細い急坂のアプローチなので、雪の日は坂下のPに停めて歩いて入った方がいいかも。坂下の排湯溝からは湯気があがり、緑白色の湯の花が出てました。山小屋風のかわいい建物は、高台にあり上越国境の山々の眺めが見事。

男女別で明るく楚々とした浴室は、石枠タイル造7.8人の内湯のみとシンプル。石の湯口から50L/minほども投入で槽内排湯なしのオーバーフローはたぶん源泉かけ流し。日曜16時でスキー客を中心に6〜10人以上と混みあってましたが、お湯に鮮度感が保たれているのは立派です。カラン4、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。

無色透明で白い浮遊物のある熱めのお湯には、湯口でたまご味+微石膏味と弱いイオウ臭。肌になじむやわらかな浴感と爽快な湯あがり感が出るきもちのいいお湯。源泉は2本ありますが、受付の人によると当日は「湯元」のみを使用とのことでした。

湯沢温泉「湯元」
アルカリ性単純温泉 (Na-Cl・SO4型) 43.5℃、アルカリ性、成分総計=283.7mg/kg、Na^+=83.1mg/kg (92.12mval%)、Cl^-=91.1 (61.19)、SO_4^2-=62.9 (31.19)、陽イオン計=89.4 (3.93mval)、陰イオン計=168.1 (4.20mval) <S58.8.23分析>

湯沢温泉 諏訪源泉
単純温泉 (Na・Ca-Cl型) 45.7℃、弱アルカリ性、成分総計=835.6mg/kg、Na^+=220mg/kg (74.33mval%)、Ca^2+=65.0 (25.20)、Cl^-=356 (77.74)、SO_4^2-=104 (16.72)、陽イオン計=285.9 (12.89mval)、陰イオン計=501.6 (12.91mval) <S57.11.17分析>


「山の湯」の外観

「山の湯」の浴室入口
今年も長々と失礼しました。やっぱり雪の松之山はいいですね。千歳、墨田H、玉城屋、白川屋など泊まりたい宿がまだまだあります。来冬も出撃必至です。

もどる目次