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上州の湯巡り [1] byうつぼ



■大塚温泉「金井旅館」

(中之条町、時間要問合せ、300円、0279-75-3073)
http://nakanojo.com/kankou/onsen/ozuka-yu.html

おっと、ONKEN21さんと、ちょうど1週違いですね (^^ ONKEN21さん、めがねさん、温泉三昧さんのレポあり。
ぬる湯の大量かけ流しで、一部で (^^; 有名な温泉旅館。場所はONKEN21さんのレポ(2003/8/26)を...。

「ぬるゆ」と大書きした看板があったり、「ぬるくとも効能あつき湯の徳は...(下の句不明)」という歌碑があったりで、”ぬるゆ”を全面に打ち出しています。

母屋から少しはなれて露天があり、常連さんによるとハダカ移動は不可とのこと。内湯、露天とも混浴ですが、あまり広くないので、よほど混浴に慣れた女性か湯浴み着でも着ないとキビシイかも?

露天は、木造6.7人でパイプからの投入、槽内注排湯なしでオーバーフローの源泉かけ流しですが、かけ流し量はさほど多くはありません。かなり冷たくてあまり入る人がいないのか、底にはコケ?が生えていてぬるぬるします。なんとなく吾妻半出来の露天を思い起こしました。(冬場はきびしいか?)

内湯の脱衣所は男女別ですが、なかで一緒になります。ぬる湯槽(タイル造8.9人)と高温槽(石造1.2人)の2槽。浴室内にWCもあります。カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。土曜12時で男性3〜6人。カランも当然のように温泉です。

岩の湯口から滝のような大量投入(他に底面注入もあり)で、飛散防止のために湯口の前にビニールシートが掛けられています。飲泉もできるようです。高温槽は茶色に変色した石の湯口から少量の投入で、端の排湯口から流し出しですが、ちょっと鮮度感が弱い感じ。

すごいのがオーバーフローの量で、浴槽の大きさのわりに投入量が多いので、洗い場は洪水状態(山梨の玉川よりすごい)。排水口からゴーゴーと音を立てて流れていきます。

ぬるめというか冷たいお湯は、無色透明(高温槽は微白濁)、ほぼ無味でかすかに温泉臭。浴感は薄く、長湯し放題です。ONKEN21さんご指摘のとおり、浴後は不思議にあたたまりほかほかとしてきます。かなり通好みのお湯ですが、ぬる湯ファンは訪れてみる価値ありかと思います。

含土類重曹泉 34.2℃、pH=7.84、湧出量不明(田圃中より自然湧出)、総計=1450.9698mg/kg、Na^+=24.28mg/kg (50.77mval%)、Ca^2+=186.0 (48.79)、Fe^2+=0.5698、Cl^-=225.7 (33.47)、HCO_3^-=651.2 (56.11)、メタほう酸=45.70 <S42.11.30試験>

●浴感や味臭から、総計=1450mg/kgはないような気がしました。ONKEN21さん(温泉三昧さん)情報の2号源泉(S51/1/30、単純温泉(Na・Ca-Cl・SO4型?)、pH=7.1 蒸発残留物=466mg)を使っているかもしれません。


「金井旅館」の外観

「金井旅館」の内湯

「金井旅館」の露天


■新中之条温泉「観音の湯」(岸本館)

(中之条町、正午〜19:00、300円/2h、0279-75-2478)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~furusato/rakuichi/kannon/index.html

R145から北の山あいに入った、地味ながら日帰り客の受け入れに積極的な温泉旅館。めがねさんのレポあり。観音様が鎮座まします大広間から直接入る男女別の浴室。ちょっと変わったつくりです。2面が窓の明るい浴室には、15人はいける木枠タイル貼の大きな浴槽がど〜んとひとつ。

岩から突き出た竹筒の湯口から投入で、槽内注排湯は未確認ですが、オーバーフローがあり、相当な鮮度感もあるので源泉かけ流しかと。カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で3〜6人。

かすかに白濁したお湯には、微石膏味と微石膏臭。きもちとろみとキシキシ感があり、総計0.21g/kgとは思えないしっかりとした浴感。浴後は爽快感が出るきもちのいいお湯です。てっきりぬる湯かと思ってましたが、お湯はかなり熱めです。じっくりと入りたい感じのお湯ですが、熱湯で長湯できないのは残念。加熱しすぎでは。

駐車場の横に、源泉を流し込んでいる池がありました。ぬるいですが入れない温度ではないので、夏場は非加熱でかけ流してもいいのでは?

全体に明るくのんびりとした雰囲気があって和めるお湯です。薄口ですが鮮度は高く、通うにはとてもいいお湯ではないでしょうか。

アルカリ性単純温泉(Na・Ca-Cl・SO4型) 33.0℃、pH=8.9、湧出量測定せず(掘削自噴)、成分総計=0.21g/kg、Na^+=41.1mg/kg (63.39mval%)、Ca^2+=20.5 (36.26)、Fe^2+=0.02、Cl^-=44.8 (44.46)、SO_4^2-=58.9 (43.13)、CO_3^2-=7.5、陽イオン計=62.1 (2.82mval)、陰イオン計=118 (2.84mval) <H11.1.22分析>

 


「観音の湯」の外観


「観音の湯」の男湯

「観音の湯」の男湯湯口


「観音の湯」の庭の源泉



■林温泉「かたくりの湯」

(長野原町、9:00〜17:00、300円、電話なし)

八ッ場ダム関連の共同浴場ですが、町外者も入浴できるのでレポします。イッサキさん、めがねさんのレポあり。場所はえらく判りにくいです。R145沿いにある「八ッ場ダム広報センターやんば館」に置いてある「やんば散策マップ」をゲットしないとたぶん到達できないでしょう (^^;

こぢんまりとした木造の湯小屋は中央で男女別に仕切られ入口は別。手前が脱衣所で奥にFRP(ポリ)浴槽ひとつの浴室と、このあたりの共同浴場によくあるつくり。無人なので料金箱に300円を入れます。当然お釣りは出ないので小銭の用意は必須です。

FRP(ポリ)製3人の小さな浴槽に塩ビパイプから源泉を投入で、オーバーフローのかけ流し。源泉は熱いので、もったいなくも大部分のお湯は温度調整用塩ビパイプを伝って浴槽外に捨てられています。カラン1、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。土曜16時で3〜4人と盛況。

お湯は、やや緑白濁し、塩味(湯口のお湯は熱すぎて味よくわからず ^^;)。ここの目玉はなんといってもその温泉臭で、川原湯をさらに強めたような、ミシン油系アブラ臭+しぶ焦げイオウ臭の絶妙なブレンド加減が楽しめます。アブラ臭中毒患者は恍惚状態に陥ること間違いなしか ^^) とろみのあるお湯は浴感充分で、とてもよく温まり発汗が半端じゃないので、どちらかというと冬向きのお湯でしょう。

ここは2度目ですが、やはり素晴らしいお湯です。このあたりではもっとも塩気と温泉臭が強いのでは? でも、地元の方曰く石鹸が効かないので困ると...。 毎日のお湯としては凶暴すぎるかな? あと、地元の方用の共同浴場ですから、利用にはそれなりの気づかいが必要かと思います。地元の方で混み合う夕方を避けて行った方がいいかも。(反省 (^^; )

Na・Ca-塩化物温泉 泉温・pH・湧出量不明、成分総計=3.16g/kg、Na^+=673.00mg/kg、Ca^2+=448.00、Fe^2+=0.16、F^-=2.20、Cl^-=1626.00、HS^-=0.93、SO_4^2-=226.00、HCO_3^-=31.10、陽イオン計=1130.00、陰イオン計=1886.00 <H8.7.18分析>

 


いい感じの外観

林温泉「かたくりの湯」の男湯

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