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房総の湯巡り-2[12] byうつぼ


■勝浦温泉


(勝浦市、時間要問合せ、800円、0470-77-0311)

房総ではめずらしく古い歴史をもつ温泉旅館。勝浦といっても海沿いではなく、R297大多喜街道を大多喜方面に入った丘陵地にあります。場所はわかりにくく松野の交差点にある看板を見逃すとたぶん到達できません。(場所はここ) 勝浦駅からの無料送迎バスもあります。

敷地入り口に創業45周年のアーチ。敷地奥にはオートキャンプ場もあるようです。飾り気のない黄色の建物で、外から舞台つきの大広間が見えます。パンフには専属芸能人が載っていて、歓楽温泉として賑わいをみせていたのでしょう。

館内は鄙びとB級がないまぜになった雰囲気。廊下の奥に男女別の浴場があります。「つるるん つるるん 勝浦温泉」というのが売り文句のようで、浴場には「つるるん つるるん 飲んでさっぱり 入ってすっきり」という名コピー(笑)が貼ってあります。廊下には「名湯勝浦温泉小唄」というのも掲げられていました。

狭めの浴場に、内湯(石枠タイル貼4.5人)と半露天(岩枠タイル貼3.4人、当日は空)。カラン4(露天ゾーンにも数ヶ所ありすべて温泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜15時で独占〜3人。この浴場もややB級入っていますが、どことなく年季入った共同浴場的な風格も合わせ持っています。

岩の湯口からの投入はないのにオーバーフローしているので、どこからか槽内注入がある筈ですがどうしても確認できず。脱衣所の掲示によると加温かけ流しとのこと。紅茶色で透明度30〜40cmの黒湯系のお湯には灰色の湯の花がただよい、かなり強いヌルすべ&ツルすべに濃度感を加えたしっかりとした浴感。かすかにアワつきあるかも?

お湯のイメージは養老と御宿の中間くらいかな。ややぬるめの絶妙な湯温ですこぶる快適。このあたりの湯づかいはさすがに老舗の貫禄か。塩味+重曹味+僅微たまご味にモール臭+アンモニア臭+僅微イオウ臭。浴後はお肌つるつるになり爽快がでるいいお湯です。

お湯はすぐれものだし、時間制限はなく広くて明るい大広間もあるので、ひがな一日のんびりと過ごすにはなかなかにいい施設だと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 19℃、pH・湧出量不明、成分総計=4.40g/kg、Na^+=1426mg/kg (96.42mval%)、Cl^-=1696 (72.70)、Br^-=6.5、I^-=2.5、HCO_3^-=1084 (27.01)、陽イオン計=1483 (64.34mval)、陰イオン計=2792 (65.78mval)、メタけい酸=69.9、メタほう酸=11.7、腐食質=4.5 <H13.10.3分析> (源泉名:(有)勝浦温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 濾過循環:なし 消毒:なし

〔 2006年5月17日レポ 〕




勝浦温泉の外観

勝浦温泉の男湯内湯

勝浦温泉男湯のカラの露天

カランも温泉です


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