房総の湯巡り-1[16] byうつぼ ■旧飯岡町の温泉 なお、あまり知られていませんが、飯岡あたりはふぐの水揚げがあり、冬場は旅館や飲食店でふぐ料理が楽しめます。ただしとらふぐではなく、ほとんどしょうさいふぐです。 |
![]() 飯岡漁港 |
![]() 屏風ケ浦 |
国民宿舎「飯岡荘」は、箱形コンクリ造の色気のない外観ながら、館内はよくメンテされて意外に綺麗。日帰り入浴は15時からという情報があり、15時少し前に入館しましたが、すでに地元の人らしき先客が5人ほどもいました。その後も常連らしき客がひっきりなしに入ってきたので、地元ではかなり人気のお湯なのでは。なお、土日は日帰り入浴不可という情報もありますが未確認。繁忙期も日帰り不可となるので事前確認必須です。 12人くらいの温泉浴槽に水風呂がひとつとシンプルで、温泉浴槽は混合栓のカランから熱湯を投入。湯口よこにコップが置いてあったので源泉と思われます。投入量に見合ったオーバーフローがあり、お湯の鮮度はかなり高いものがあります。 お湯は透明度5cmほどの濃い黒湯。重曹味に湯口付近では有機肥料臭に微硫化水素臭?とモール臭をまじえたような鮮度を感じさせる温泉臭。外房には御宿や長柄などツル(ヌル)すべの強い黒湯がありますが、ここは意外にもツルすべは弱く、弱いとろみとともに身体に染みわたるような硫酸塩泉的な浴感。温まり感も強くて水風呂との冷温交互浴がすこぶる心地いいです。パンフによると純重曹泉ですが、なにか裏で効いている成分がありそうな気もします。(分析書データは入手できず) とにかくあとを曳くお湯で、どうにも湯船から立ち去りがたく、知らず知らずのうちに長湯していました。常連さんたちもゆったりとお湯に身を委ねていて、湯治場的な雰囲気さえあります。泊まりでじっくりと味わってみたいお湯だと思います。 Na-炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)他不明 |
![]() 「国民宿舎 飯岡荘」の外観 |
![]() 「国民宿舎 飯岡荘」の男湯 |
![]() 黒湯です |