みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

房総の湯巡り-1[16] byうつぼ



■旧飯岡町の温泉

九十九里浜の北のはしに位置する旧飯岡町は、外房一宮町からつづいてきた長く単調な砂浜が、屏風ヶ浦の荒々しい断崖に姿をかえるところです。飯岡には「飯岡荘」、「保険福祉センター」、「伸幸館」の3つの日帰りできる温泉施設があり、いずれも独自源泉で重曹泉系の黒湯です。どれも突入しましたが、「保険福祉センター」は年末大掃除中でロスト、「伸幸館」は改装中?とのことで入れず、今回は「飯岡荘」のみレポします。

なお、あまり知られていませんが、飯岡あたりはふぐの水揚げがあり、冬場は旅館や飲食店でふぐ料理が楽しめます。ただしとらふぐではなく、ほとんどしょうさいふぐです。




飯岡漁港

屏風ケ浦



■飯岡温泉「国民宿舎 飯岡荘」



(旭市(旧飯岡町)、15:00〜(要事前確認)、500円(1,050円?)、0479-57-2661)
オフィシャルHP

国民宿舎「飯岡荘」は、箱形コンクリ造の色気のない外観ながら、館内はよくメンテされて意外に綺麗。日帰り入浴は15時からという情報があり、15時少し前に入館しましたが、すでに地元の人らしき先客が5人ほどもいました。その後も常連らしき客がひっきりなしに入ってきたので、地元ではかなり人気のお湯なのでは。なお、土日は日帰り入浴不可という情報もありますが未確認。繁忙期も日帰り不可となるので事前確認必須です。

12人くらいの温泉浴槽に水風呂がひとつとシンプルで、温泉浴槽は混合栓のカランから熱湯を投入。湯口よこにコップが置いてあったので源泉と思われます。投入量に見合ったオーバーフローがあり、お湯の鮮度はかなり高いものがあります。

お湯は透明度5cmほどの濃い黒湯。重曹味に湯口付近では有機肥料臭に微硫化水素臭?とモール臭をまじえたような鮮度を感じさせる温泉臭。外房には御宿や長柄などツル(ヌル)すべの強い黒湯がありますが、ここは意外にもツルすべは弱く、弱いとろみとともに身体に染みわたるような硫酸塩泉的な浴感。温まり感も強くて水風呂との冷温交互浴がすこぶる心地いいです。パンフによると純重曹泉ですが、なにか裏で効いている成分がありそうな気もします。(分析書データは入手できず)

とにかくあとを曳くお湯で、どうにも湯船から立ち去りがたく、知らず知らずのうちに長湯していました。常連さんたちもゆったりとお湯に身を委ねていて、湯治場的な雰囲気さえあります。泊まりでじっくりと味わってみたいお湯だと思います。
なお、公式HPによると休憩料1,050円とあり、以前の500円から大幅値上げしているかもしれません。

Na-炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)他不明

〔 2006年2月26日レポ 〕


「国民宿舎 飯岡荘」の外観

「国民宿舎 飯岡荘」の男湯

黒湯です


もどる目次すすむ