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房総の湯巡り-1[3] byうつぼ


■柏天然温泉「ゆの華」(白金の湯)


(柏市、10:00〜翌2:00(土日祝8:00〜)、700円(時間制限なし)、04-7162-4126)
オフィシャルHP

R16沿いのスーパー銭湯で、以前にレポした越谷「ゆの華」の姉妹店。柏駅からでも徒歩10分ちょっとで行けます。めがねさん、YEBISUさんのレポあり。

スパ銭にありがちな猥雑感はなく、わりと落ち着いた佇まいで、ここも玄関横に源泉が流され、期待が高まります。1F「豊四季」と2F「トゥ・ムウン」の浴室がありますが、YEBISUさんの情報により、1F「豊四季」=男湯(日替り、HPに浴室案内あり)を確認のうえ突入しました。

温泉は露天ゾーンのみで、内湯は、ローリングバス、ヘルツバス、リラックスバスなど機能浴槽が目白押しですが、カルキ臭バリバリの真湯なのでほとんど入らず。

露天ゾーン左手は、メインの温泉浴槽「白金の湯」で、石垣(階段)の上段に「上の湯」(岩枠鉄平石敷4.5人)、下段に「下の湯」(同10人)、中段に据えられた水車には、温泉が注がれて廻っています。正面に「下の湯」とつながる形で打たせ湯と湯滝があり、あいだに狭い入浴スペース。右手には、旧「スチーム樽風呂」(以前は樽の浴室があったようだが今は撤去され普通の浴槽、岩造2人、薬湯槽とお湯の連絡あり)と薬湯「久根源」があります。

湯口そばの岩は黒褐色、それ以外は茶褐色に変色し、一部に石灰華も出ています。露天ゾーンは高い塀に囲まれ、展望はきかず、全体に狭苦しい雰囲気は少し残念。カラン30以上(井水?)、アメニティ類完備。平日19時で20人程度とゆったり入れました。

「上の湯」は、岩陰の2ケ所の金属パイプから計15L/min程度を投入で、階段と石垣を伝って「下の湯」に流し込み。槽内注排湯は確認できず。「下の湯」は、「上の湯」からの流入&水車からの流入&底面注入で、手前の槽内上面排湯口からの排湯。打たせ湯(30L/min位)&湯滝は、湯滝前からのオーバーフロー。旧「スチーム樽風呂」は、木樽から伸びた竹筒からの投入で岩間の排湯口からの排湯。

温泉給湯ラインは、たぶんつぎの3系統があって、おのおのお湯の感じが違います。

A.「上の湯」
 微アブラ臭(油粘土系)にヨード臭。金気はほとんど感じられず。
 微黄色透明の湯面からは、ヨード臭入ったタール系アブラ臭ただようが弱い。
B.水車用 & 旧「スチーム樽風呂」(湯口に"源泉"表示)
 金気臭(鉄サビ系)+油粘土系アブラ臭。湯面(「下の湯」)は、緑味の強い茶色のささにごり。
C.打たせ湯 & 湯滝(ともに"源泉"表示)
 金気臭(貝汁系)+油粘土系アブラ臭。湯面は、緑茶色のささにごり+白い泡立ち。
 お湯の感じは玄関横の源泉に一番近いもの。

味はどれも強塩味で、Cには弱いながらだし味がまじります。Aは、ほとんど金気が感じられず、いまいち確信はないのですが、「上の湯」の湯口は、どうも除鉄されているような感じがします。B・Cのお湯の感じは、東鷲宮百観音や前橋ゆ〜ゆに近いですが、アブラ臭は弱いです。

気に入ったのは、打たせ湯と湯滝の間の狭い一画で、緑がかった茶色のささにごり湯に、弱いながら油粘土系アブラ臭+貝汁臭がただよっていい感じ。重曹泉系の軽いツルすべがあり、強食塩泉のわりにはホテリは弱いです。浴後、爽快感がありながらのどがかわき疲れる感じは、「白寿の湯」に似ており、お肌つるつるになります。

やはりなかなかのお湯で、湯づかいによるお湯の変化が観察できて面白いです。この立地、この内容で700円時間制限なしは安い。(4/30から800円→700円に値下げ) 近場で濃〜いお湯に浸かりたくなったときのおすすめ湯でしょう。

分析表は、2Fに上がる階段の踊り場に、ピットとともに掲示されています。
Na-塩化物強塩温泉 42.0℃、pH=7.48、700L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=19.13g/kg、Na^+=6650mg/kg (89.66mval%)、Mg^2+=167.5、Ca^2+=352.2、Fe^2+=2.1、
Cl^-=11230 (98.21)、HCO_3^-=312.4 (1.59)、Br^-=42.7、I^-=11.0、
陽イオン計=7247 (322.7mval)、陰イオン計=11600 (322.6mval)、メタけい酸=69.0、メタほう酸=189.3
<H11.6.16分析>

〔 2003年9月18日レポ 〕


■写真はありません。


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