よう、元気か、俺だ。
俺は、これまでに既に到達していた【7階の22】地点から
謎の搭への挑戦を再開することにしたんだ。

ここは塔の【7階、22】にあたる場所。
特設レストランの前だよ。
それにしても、人間と同じことをしているせいか
つい、周囲の人たちが地球人と同じだと思っちゃうよ。
味覚は全然違うみたいなのに。

最初は東に向かって進むことにしたんだ。
忍者屋敷の前を通り過ぎた。

次は東に向かって進んだ。
おみやげ売場の前を通った。

次は東に向かって進んだ。
特大プールの前を通った。

次は北に向かって進んだ。
ここは塔の【7階、20】にあたる場所。
空間の歪みが晴れると、そこはこの巨大遊園地の出口だった。
やっぱり、そこにはあの道化師が俺を待っていた。

そして、俺が手にしていた赤と青の風船を見ると、
満足そうにうなずいたんだ。
「これだけあれば大丈夫。
それでは上の階層にご案内いたします」
すると、風船が大きく膨らみはじめたんだ。
そして、それが止まると俺の体が浮かび始めたんだ。
上っていきながら、道化師に聞いたんだよ。
モーゼを知っているのか、熊谷は何ものだ、手話研と関係があるのかって?
だけど、道化師は答えてくれなかった。
「それを告げることは私の使命ではございません」だってさ。
……やっぱり怪しい。
俺の体は風船に引っ張られる形でどんどん上っていく。
どうも、このまま上の階層……【8階20】まで行くみたい。
上りながら、もう一度道化師に聞いたんだ。
あといくつ階層があるのか、いくつ上れば最上階というか、
目的地に着くのかって……目的地っていうのもなんか変だけど。
そしたら、道化師は笑ってVサインを出したんだ。
2階? ここが7階だから、最上階は9階?
いや、7階をクリアした直後だから、8階から数えて10階?
いや、Vは5だからあと5階層?
道化師……ハッキリ言え!
しかし、また空間が激しく歪み始めた……。
……
まただ、階層を移動するときに毎回見える幻影。
でも、今回はずいぶんハッキリしている。
……
道化師がいた。
何かの球の中に立っている。
声がする。
声の主は見えないけど、複数いるみたいだ。
「これが精一杯だ」
「これで探索者を」
「あの二人と連絡は」
「カウントが0になる前に」
「すべてが終わる」
「すべてが始まる」
「宇津帆島消滅……」
「世界消滅……」
「宇宙消滅……」
「フォーム残量……」
……
いきなり。目の前にカラスが現れた。
そして、俺を浮かばせている風船をくちばしでつついたんだ。
止める間もなく、風船は割れて真っ逆さま。
落ちたところは真っ暗け。
右も左もわからなくて困っていると、
目の前に服を着たウサギが横切ったんだ。
時計を見て「遅れる遅れる」って。
とにかく、そのウサギの後を追いかけたんだ。
……この展開、どっかで覚えが。
と思った途端、周囲が明るくなった。
そこにはウサギがいなくて、奇妙な連中がお茶会をしていた。
「ようこそ、き●がいお茶会へ」
しかも、お茶会の中にしっかりあの道化師が混じっているんだ。
「ようこそ、第8階層・おとぎ話の世界へ」
あは……どうしよう……(^_^;)(^_^;)(^_^;)
とりあえず、俺もお茶をもらった。

そんじゃな
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精神値が1上昇して116になった。
人気値が2上昇して109になった。
疲労値が60上昇して100になった。
黄色の色数値が20上昇して75になった。
緑色の色数値が25上昇して91になった。
青色の色数値が20上昇して101になった。
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