元気ですか。相楽 も元気です。
俺は、これまでに既に到達していた【6階の25】地点から
謎の搭への挑戦を再開することにしたんだ。

ここは塔の【6階、25】にあたる場所。
塔から外が見える窓だよ。
外の見える場所っていうのも珍しいけど
いつまでも景色を眺めている場合じゃないしね。
さあ、早いところ、次の階層への出口を見つけないと。

最初は北に向かって進むことにしたんだ。
無数の檻に閉じこめられた人間の横を通り過ぎた。

次は北に向かって進んだ。
巨大なゲル状生命体の前を通り過ぎた。

次は北に向かって進んだ。
何かを探している集団の後ろを通過した。

次は西に向かって進んだ。
ここは塔の【6階、09】にあたる場所。
空間の歪みが晴れると、そこは巨大な下水神殿だった。
そこでは、なんでも下水の神・ナニコレがまつられているんだってさ。
……スゴロクの階層にもいた道化師がまた現れて、教えてくれたんだ。

この神殿の台座に、俺が持っている下水の宝玉を
はめ込むんだって。
それにしても、この神殿って趣味が悪いよ。
熊谷はあの場にいなかったからわからないだろうけどさ。
さっそく宝玉をはめ込んだら、地震と共に台座の床から
巨大な鳥が現れたんだ。
下水の守護鳥・ニオウだよ。
ニオウの背中に乗って、俺は神殿を後にしたんだ。
……それにしても、ニオウの背中は妙に臭っていたなぁ。
……いつの間にか、ニオウの姿は消えていた。
きらきらした光に包まれて、俺はゆっくり降下していく。
……
塔が見えた。
塔から奇妙な光の波が広がっていく。
波は周囲の空気を揺るがし風を起こした。
風に巻き込まれて、周囲のものが飛ばされていく。
飛ばされていくものに見覚えがあるよ。
あれは……ロッカー?
ロッカーが壊れて中の服が飛び出した。
蓬莱学園の制服だよ。
景色がどんどんロングになっていく。
塔を中心とした嵐は、宇津帆島をそっくり包み込んでいた。
時間がねじ曲がる。
これは……カタストロフィ!?
……
きらきらした光がぼやけている。
それがハッキリしていく。
それは、無数のイルミネーションになった。
俺は、夜の遊園地の入り口に立っていたんだ。
そして、入り口に立っているのはあの道化師。
遊園地なだけに、違和感はないけどね。
空中に浮かんでいなければだけど。
「ようこそ、憩いの第7階層へ。
ここは、特に謎や苦難はございません、
各ブロックに用意されましたアトラクションなどを
ご自由にお楽しみください。
こんな階層があるぐらいなら、さっさと最上階にいかせろって言ったんだけど
それは出来ないってさ。
「私たちの力では、そこまで出来ないのです」
だって……。
どういう意味だろ?
でも、ここはこれまでと違ってかなり気楽に探索できそうだよ。
次回は【7階、09】から再開だね。

そろそろ失礼させてもらうか
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精神値が3上昇して114になった。
疲労値が45上昇して130になった。
黄色の色数値が23上昇して92になった。
緑色の色数値が20上昇して83になった。
青色の色数値が20上昇して101になった。
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