失礼します。相楽 ですけど。
旧図書館。蓬莱学園でも1,2を争う危険地帯。
過去、ここに挑んで命を落とした者
人間以外の者になってしまった者、性転換した者
その数は数えきれない。
それは、入るときに
「わたくしは旧図書館内において、
どのような身体的・精神的な障害を受けても、
一切の異議申し立ての権利を放棄します」
という申請書を書かされることからも明らか。
今回、俺はそこに挑んだ。
生きて戻れたことは非常に幸運だった。
今回、俺が旧図書館で経験したことは、こんなことだった。
旧図書館入り口付近にある、図書委員会による探索本部には、
現時点での探索状況がプレートに記されている。
館内に入る時に横目で見ると、それにはこう書かれていた。
『昨日までの館内探索状況は
地下1階への階段付近/到達者多数
 ただし、内部整理にまではいたらず』
幽霊が本の整理をしていた。
……邪魔をするなと怒られた。
暗闇の中に閉じこめられた。
……気が狂うかと思った。
底なし沼に落ちた。
……誰も助けてくれなかった。
ゴブリンの集団が襲ってきた。
……タコ殴りにされた。全身ボコボコ。
自分を殺した人を捜す怨霊たちに襲われた。
……殺されかけた。
もう限界だ。どこかで休まないと。
手近の扉を開けると、多くの人々のにぎわいがあった。
振り返ると、塔があった。
呆然としていると、手話研の人が
ご苦労様でしたとウーロン茶をくれた。
なんでこんなところに出るんだろう?
まあ、とにかく今回の探索は一階の途中で挫折した。
降り階段も見えてきたんだけど、辿り着けなかった。
旧図書館の怪異は予想以上だ。もっと気を引き締めてかからないと。
まずは色々な能力をもっと磨いていかないと駄目かな。
それに、力押しばかりじゃダメだな。もっといろいろ考えよう。
でも、このまま終わるつもりはないよ。
改めて再挑戦だ。
それにしても、やっぱりひどい天気のせいか
今日はいつもよりも怪異現象が激しかったような気が……。
今日はそれで部屋に帰って、今は布団の上でこれを入力してる。
疲れて起きあがることすら出来ないんだ。
旧図書館の探索は心身ともに消耗するからね。
でも、これに懲りずに、またいつか記録に挑戦するつもりだよ。
それではこのへんで失礼
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今日行った場所で 寿原 ショウコ(学籍番号:H407850)の噂を耳にした。
体力値が1上昇して96になった。
精神値が1上昇して91になった。
情報値が1上昇して49になった。
人気値が3上昇して81になった。
疲労値が62上昇して62になった。
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