元気ですか。相楽 も元気です。
俺は、これまでに既に到達していた【3階の20】地点から
謎の搭への挑戦を再開することにしたんだ。

ここは塔の【3階、20】にあたる場所。
ここで、強盗事件があったんだ。
いまは強盗なんか起こっていない。
あちこちで、辻斬りとか痴漢とかはおこっているけど。
また助けて被害者から恨まれるのも嫌だし。
別の場所に行こうっと。

 最初は南に向かって進むことにしたんだ。
土砂降りの町を通り過ぎた。

 次は西に向かって進んだ。
一面の畑を見た。

 次は西に向かって進んだ。
選挙の投票所を通り過ぎた。

 次は西に向かって進んだ。
ここは塔の【3階、22】にあたる場所。
空間が晴れると、そこは夕暮れ時の小さな公園だった。
ブランコ、滑り台……なんだか少し昔にタイムスリップした感じ。
その墨には、下へと続く階段があるんだけど
入り口には鍵が生えていて、中には入れないようになっている。
でも、俺がもっている謎の錠前。
その鍵穴を鍵にはめたら、ぴったり合ったんだ。
下へ続く階段って事は、この階層では、きっと上に続いている。
案の定、降りているうちに、
だんだん感覚が変わっていくのがわかるんだよ。
そしたら、あの声がまた聞こえたんだ。
…………
(二人を捜せ)
(世界が終わる)
(世界が消える)
(ファムゼが満ちる)
(……モーゼ……)
……
モーゼって、やっぱりモーゼの事かな。
ファムゼって?
二人って誰のこと?
途端、空間の歪みが激しくなったけど
謎の錠前が粒子になって散ると、急に歪みが消え始めた。
気がつくと、真っ暗な空間に一人いた。
俺のいる場所、【4階、01】から、曲がりくねった一本道続いている。
相変わらず空間がゆがんで、先がどうなっているのかがわからないけどね。
一本道なら、道に迷うことだけはなさそうだよ。
少し安心したら、目の前にピンクと緑のピエロが現れたんだ。
「ようこそ、ここはスゴロクで遊んでいただきます」だって。
スゴロクだよ、スゴロク。
「ここは単純、サイコロをふって、ゴールにたどり着ければそれで終わり。
サイコロは1度の行動で3回ふることが出来ます。
特別なアイテムがあれば4回ふれますけどね。
止まったマスに指示があればそれに従ってもらいます。
1マス進むとか2マス戻るとかね。
ただし、それで移動したマスの指示には従わなくてけっこう。
2マス進めとの指示で2マス進んだら、そこにはスタートに戻る。
なんてあっても戻る必要はないわけです。
ゴールをオーバーした場合は、その先がある場所につながっていますので
それに従い同じコースをグルグル回ることになります。
もちろん、スゴロクですからね。
ゴール近くのふりだしに戻るといったお約束のマスもあります」
だってさ。どうやら、あのピエロが進行係みたい。
「おっと言い忘れてました。この階で探索を再開するときは、1〜25の
到達ブロック指定はできませんよ。前回終了位置か、ふりだしから
再開……つまり0か104しか指定できないってこと覚えといてください。
これもスゴロクのお約束、と言うことで。
では、始めましょうか」
そして、俺の手元には直径50センチぐらいの
でかいサイコロがある。
それにしても、スゴロクとはね。

そろそろ失礼させてもらうか
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知力値が1上昇して54になった。
精神値が1上昇して95になった。
疲労値が30上昇して110になった。
黄色の色数値が20上昇して38になった。
緑色の色数値が20上昇して35になった。
青色の色数値が20上昇して29になった。
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