失礼します。相楽 ですけど。
俺は、これまでに既に到達していた【1階の10】地点から
謎の搭への挑戦を再開することにしたんだ。

ここは塔の【1階、10】にあたる場所。
ただっぴろい草原で、衛星軌道からのビーム攻撃にさらされているんだ。
冗談じゃないよ。
衛星軌道からの攻撃をどうやってかわせっていうのさ。
こんな場所からは、さっさと逃げ出すに限るね。

最初は北に向かって進むことにしたんだ。
ここは塔の【1階、05】にあたる場所。
空間のゆがみが晴れると、そこはこれまでにない激戦区だったんだ。
「プ●イベート・ラ●アン」っていう映画の冒頭がすごいって話を聞くけど
これに比べたら、あそこはまだ天国だよ。
目の前で、人間がばたばた死んでいく。
それも、傷つき、苦しみ、のたれうって……。
地面には、死体と血と泥で埋まって……。
とにかく逃げ出そうと思った時だった。
戦いの向こうに、上に続く階段が見えたんだ。
あそこへ行けば、この戦争だらけの階層が終わる!

そこで、俺は赤十字の紋章を高々と掲げながら階段に突っ走ったんだ。
赤十字に向かって銃を撃つ人がいないことを望んで。
幸いにも、戦っている人たちにも、ひとかけらの良心があったらしい。
一発も銃弾を受けることなく、俺は階段にたどり着いたんだ。
たどり着くとすぐ、俺は階段をかけ上った。
振り返ることなく。
…………
…………
(ダメです、カウント止まりません)
(何とかしろ、0になる前に)
(私たちだけでは……外からも……)
…………
…………
空間がまた歪みはじめた。
気分が悪くなる。モーゼでも調整しきれない歪み?
もうだめかと思ったとき、赤十字の紋章がぼんやりと光って、
モーゼに吸い込まれていったんだ。
完全に吸い込まれると、急に空間の歪みがなくなった。
視界がハッキリしていく。
頭もハッキリする。
気がつくと、俺は……
大江戸の日本橋に立っていたんだ。
最初は映画のセットかと思ったけど、違うみたい。
橋のたもとの看板に「ここは塔の2階、05」って書いてある。
塔の2階は、時代劇の世界なんだよぉ!!(^o^;)

それではこのへんで失礼
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体力値が2上昇して108になった。
疲労値が15上昇して45になった。
黄色の色数値が26上昇して38になった。
緑色の色数値が20上昇して26になった。
青色の色数値が20上昇して38になった。
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