失礼します。相楽 ですけど。
いよいよ塔の中に入る時が来たんだ。
学園で話題になっているこの塔の中には、どんな危険が待っているのか。
なんだかわくわくするよね。
中に一歩入った途端、地球がミキサーにかけられたみたい。
視界もめちゃくちゃだし、感覚もぐちゃぐちゃ。
悲鳴すら上げられず、このまま死ぬのかと思っちゃった。
…………
(我々は、すべての宇宙の存在を……)
(何をしようとしているのかわかっているのですか)
(……恐怖の……)
…………
でも、腕につけたモーゼが低いうなりをあげ始めると
すーっと感覚が戻ってきたんだ。
……でも、さっきの声は何だろう?
男の声にも女の声にも
若い声にも年寄りの声にも聞こえた。
……まあ、いいか。
すっかり普通に戻ってから、改めてあたりを見回すと
モーゼの効果範囲外なのか、遠くの景色はぼやーっとして見えない。
直接そこに行くしかないみたい。
いまいるところは、どこかの原っぱみたい。地面がむき出しで、
あちこちには倒された杭とか汚れたヘルメットとか転がっている。
地面には、所々赤黒い汚れがあって、
周囲からは銃声や砲撃音が聞こえてくる……。
嫌な予感がした。
嫌な予感ほど良くあたるって本当だよね。
すぐ近くにミサイルが飛んできたんだ。
爆風の吹っ飛ばされながら見たものは、兵士、戦車、潜水艦、爆撃機……
ここは戦場だったんだ!
ここにいるのは危険だと思ったから、すぐに移動したよ。

最初は北に向かって進むことにしたんだ。
敵の要塞めがけて特攻するロボット軍団をすり抜けて進んだ。

次は北に向かって進んだ。
ここは塔の【1階、13】にあたる場所。
空間の歪みが晴れると、目の前には赤十字の病院があった。
中にはいると、すごい混雑。
毛布が足りないのか、
怪我人の中には自分で自分の点滴を抱えて座り込んでいる人もいるんだ。
歩いていると、いきなり声をかけられた。
怪我をしていなければ手伝えだって。

俺は医学の心得はないけど
放っておくわけにもいかなくて、何人か治療を手伝ったんだ。
暴れる人を押さえるとかいう程度だけど。
そしたら、婦長らしき人が、これをって腕章をくれた。
これなら、戦場を歩いていても大丈夫だからって。
本当かなあ?
ここではあまり効果がないような気がするけど。

それではこのへんで失礼
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キーアイテム『赤十字の腕章』を手に入れた。
 赤十字のメンバーであることを示す腕章

塔内で山科継一と出会ったことで
 黄色の色数値が7上昇した。
 青色の色数値が9上昇した。

山科 継一(学籍番号:H152298)と出会った。
体力値が1上昇して105になった。
精神値が1上昇して94になった。
疲労値が15上昇して15になった。
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