2021.11

福祉職場のリーダーを考える —組織の中間層の役割と育成

座談会 目指す福祉とリーダーに求められるもの

• 中間色のリーダーは，作業，管理，運営，経営に関わりながら，上司，部下，後輩などに挟まれる大変な職位．
• 福祉人材の確保が難しくなり，ソーシャルワーク的な視点で，多角化，多機能化や生産性が求められる．
• 仕事はある程度抱え込まずに人に振ることで，その人の経験にもなるとか，いろいろと話が出ているが，特に論じる必要が無い内容となっている．
• 第三者評価基準を受診をして組織全体のことが見え，職員の成長につながった．
• 組織の中で職員が認め合える環境が組織の成長につながる．
• 上司と非常勤の部下をつなぐパイクとしての役割を果たす．
• 目の前の利用者だけでは無く家族を支える視点を．
• 地域の福祉ニーズなどの情報をつかみ，諸機関との関係を切らさない．
• これからのリーダーに求められるのは一緒に成長していくという姿勢．

てい談 福祉職場のリーダーを育ている取り組み

• 学者として嫌いな久田則夫(日本女子大教授）が進行役でしたり顔で仕切っているので，要点のみ取り上げる．
• 業務レベルが低下し続ける施設は，①管理，監督者の目が現場に行き届いていない．②研修などはあっても十分に機能しておらずリーダーが育っていない．③人材育成に対して明確な方針が示されていない．④マネジメントが十分に機能していない．⑤中間層のリーダーがリーダーシップを発揮できていない．
• 福祉の尊厳と倫理観を大切にすること．専門職として知識をきちんと学ぶこと．その知識を現場で実践すること．
• 言語化する，内省する，チーム運営の基礎というリーダーに求める三つの視点．とくに三ツ目はチームマネジメントスキルとも言い換えられる．
• 利用者本位，当事者性，全人的を体現する専門職であること．
• 他者の喜びを自分の喜びに，自己実現の一歩先を．
• 中間層のリーダーたちが組織の風土を作るキーパーソンである．
• リーダーが次のリーダーを育てる際に大切にしたい「相互に支える」という考え方．
• 地域のニーズ，利用者のニーズ，多角的な視点が求められる非営利法人のリーダー．
• 中間層のリーダーを育てるためにはトップリーダーも成長していくと言うこと．

参考文献