俺だ。毎日、暑くて大変だなあ。
俺は、これまでに既に到達していた【8階の10】地点から
謎の搭への挑戦を再開することにしたんだ。
 
ここは塔の【8階、10】にあたる場所。裸の王様の場所だよ。
それにしても、バカな人ほど自分でそのことに気がつかないっていう
例だよね。この王様は。
さてと、次はどこに行こうかな。
 
最初は南に向かって進むことにしたんだ。
北風と太陽の場所を通り過ぎた。
 
次は南に向かって進んだ。
き●がいお茶会の前を通り過ぎた。
 
次は南に向かって進んだ。
ここは塔の【8階、25】にあたる場所。
空間の歪みが晴れると、そこは王宮の中だった。
ただ、誰もいない。
玉座には女王の姿をした人形が座っているけど
出口と言えば、俺が入ってきた入り口と
玉座の後ろにある扉だけ。
そこの扉を開けようとしても、びくともしない。
首をひねっていると、例の道化師が現れたんだ。
「ようこそ、第8階層出口へ。
玉座の後ろにある扉が、第9階層……最後の障害階層への通路です。
しかし、その扉は私でも開けることは出来ません。
開けることが出来るのは女王様だけです。
しかし、女王様はあわれ、人間としての感情を奪われ
人形になってしまいました。
この階層をクリアするには、女王様に人間の感情……
喜怒哀楽を与えなければいけません。
お茶会で渡した水晶は、それらの感情を宿すことの出来るアイテムです。
あなたは、この階層を回ることによって
喜怒哀楽を水晶に宿せるはずです。
現在は、どれを宿していますか?
おお、すべてそろっている。
それでは、これらを女王様に」
途端、心の水晶が浮かんで、
女王の中に吸い込まれていったんだ。
すると、人形だった女王様の体に血の気がさし、人間に戻ったんだよ。
そしてこう言ったんだ。
「∀⇔∃∩∩〒〒〒∞(^o^)」
……女王様は、地球の言葉がしゃべれなかった(^_^;)
道化師が通訳して、ようやく事情がわかったらしい。
駆け寄ると、俺にしっかり抱きついてきた。
そして、次の階層へと続く扉を開けてくれたんだ。
扉の向こうには、吊り橋があった。
吊り橋の支柱には「この先は【9階25】」って刻まれてる。
けっこう古くて、ちょっと怖い。
そして、渡っているときにまた幻聴が聞こえたんだ。
でも、今回は幻聴と言うにはずいぶんハッキリしている。
…………
…………
「フォーム最濃度地域に生命体侵入」
「二人とは……シスたちとは連絡が付かないのか」
「フォーム濃度が薄れる時を狙わないと」
「フォームを吸収するこれらの生命体がもっと多数集まれば……」
「外壁の修理は」
「完了しました。フォームが安定すれば、すぐにでも出発できます」
そして、ぼんやりとだけど、見えるのは椅子に座って腕を組んでいる
……巨大なリスだった。
…………
…………
吊り橋が終わるとそこは巨大な扉の前だった。
思わず扉を見上げると、壮大な音楽と共に空中に文字が浮かんだんだ。
「平和な国シーブスランド。
だが、その平和はある日、魔王の復活とともにうち砕かれた。
魔王は、配下の四天王を使って破壊と殺戮を繰り返し、
シーブスランドは地獄と化した。
だが、人々は失望しなかった。
シーブスランドにはある伝説があったから。
魔王蘇り、世界を破滅に導かれるとき
通りすがりの勇者現れ、世界を救う」
文字が消えると同時に、扉が開いて城下町が現れた。
ちょうど。目の前に何人かいたから話を聞いたけど
「ようこそ、シーブスランドへ」
「とおりすがりのゆうしゃさまがあらわれたからには、もうだいじょうぶだ」
「ぶきやぼうぐは、そうびしないとこうかがないよ」
……ここは、ゲームの世界なんだよぉ〜っ!
それも、かなり昔の単純なRPGみたい。
 
それじゃあな。今日はこのへんで失礼するか
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知力値が1上昇して137になった。
情報値が3上昇して165になった。
疲労値が37上昇して196になった。
黄色の色数値が20上昇して85になった。
緑色の色数値が20上昇して106になった。
青色の色数値が20上昇して101になった。
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