シロツメクサ (白詰草)


 シロツメクサはマメ科の多年草で、クローバーとも呼ばれ、みなさんもよくご存じだと思う。花期は5〜8月。16世紀後半に日本に渡来した帰化植物で原産地はヨーロッパ。他にもムラサキツメクサやコメツブツメクサがある。

 オランダからガラス器を輸入した。ガラスは割れ易いから、破損防止のためにガラス器とガラス器の間に詰め物をする。その詰め物に使用されていたのが「シロツメクサ」を乾燥させたものであった。草は枯れていたが、中に混じっていた種が発芽した。そこで、詰め物に使われた草という意味で「詰草」の名が付けられた。

 明治になって北海道で牧畜が行われるようになると、シロツメクサのほかにムラサキツメクサが牧草として輸入され、野生化したものが日本各地に広がった。
 シロツメクサの「シロ」、ムラサキツメクサの「ムラサキ」は花の色を表したもであり、コメツブツメクサの「コメツブ」は小さいと言う意味である。因みに、コメツブツメクサの花の色は黄色である。