シロバナタンポポ (白花蒲公英)


 キク科の多年草で、花期は4〜5月。日本では本州の関東地方以西、四国、九州に分布する。その名の通り花の白いことが特徴。東京近辺では黄色いタンポポがほとんどだが、四国や九州では「タンポポの花の白いのは当たり前のこと」なのだそうである。

 シロバナタンポポ(白花蒲公英)は、言うまでもなく花の色が白いところから付けられた名前である。タンポポの名は、花が咲いた後に出来る球形果を稽古用の槍の先に付けるタンポ(丸めた綿を布でくるんだもの)に見立てて付けられたものだと言われている。他にも花茎で鼓を作って遊ぶことから鼓のタンポンポンという音を連想したものという説もある。花茎を適当な長さに切って両端に縦の切れ目を入れると先が外側に巻いて鼓の形になる。漢字の「蒲公英」はタンポポと読めないが、これは中国名をそのまま用いたためである。