カントウタンポポ (関東蒲公英)


 キク科。関東地方に分布。花期は3〜5月。 どこへ行ってもセイヨウタンポポばかりで、このカントウタンポポを見つけるのは一苦労だった。カントウタンポポは北日本のエゾタンポポと東海地方のトウカイタンポポの交配種だと言われる。

 カントウタンポポ(関東蒲公英)はエゾタンポポとトウカイタンポポの交配種だと言われて、関東地方に分布する。自生地に因んだ命名である。タンポポの名は、花が咲いた後に出来る球形果を稽古用の槍の先に付けるタンポ(丸めた綿を布でくるんだもの)に見立てて付けられたものだと言われている。他にも花茎で鼓を作って遊ぶことから鼓のタンポンポンという音を連想したものという説もある。花茎を適当な長さに切って両端に縦の切れ目を入れると先が外側に巻いて鼓の形になる。漢字の「蒲公英」はタンポポと読めないが、これは中国名をそのまま用いたため。