イ タ ド リ (虎杖)


 タデ科の多年草。北海道、本州、四国、九州に分布。花期は7〜10月。 春先に出るタケノコのような芽を「スカンポ」と呼び、昔は八百屋で売っていた。酸っぱいので塩を付けてかじった記憶がある。雌雄異株。

 イタドリは薬草で、利尿や生理不順に効果があるほか、若芽を揉んで傷口に貼りつけると痛みが和らぐ。イタドリの名は痛みを和らげるという意味の「痛み取り」がその語源だと言われている。漢字では「虎杖」と書くが、イタドリとは読めないのは中国名をそのまま使用したため。因みに漢方でのイタドリの生薬名は虎杖根(こじょうこん)である。