イグサ ・ イ (藺草 ・ 藺)


イグサ科。日本全土に分布。花期は6〜9月。 湿ったところを好む多年草。子供の頃、田んぼの畦などに生えていたイグサを抜き取り、その先にわっかを作って腹の真っ赤なイモリをつり上げて遊んだのを思い出す。花が茎の途中に付いているように見えるが、花の上部は茎ではなく包葉なのだそうだ。

 この草を編んで畳表やむしろにするので「居」から来たのではないかという説や、漢名の藺(りん)が「イ」に転訛したものではないかという説などがあるそうだが、どうもこれといった定説はないらしい。トウシンソウ(燈心草)の別名があり、これはかつて茎の随を行灯などの燈心に使用したところから付けられた名だそうである。