馬 込 文 士 村 
(2007.12.28)


JR大森駅前の天祖神社の石垣に埋め込まれた文士のレリーフ
 
馬込文士村とは大田区の馬込、中央、山王の一帯を指す。このあたりが住み易い場所柄だったせいか、 明治の末期から昭和の戦前までにかけて多くの文士や芸術家たちが移り住み、それが後に馬込文士村と呼ばれるようになったものらしい。 たとえばノーベル賞文学賞を受賞した川端康成、”人生劇場”の尾崎士郎、”青い山脈”の石坂洋次郎、詩人の北原白秋、”樅の木は残った”の山本周五郎、 ”赤毛のアン”の翻訳者の村岡花子などの各氏もかっては馬込文士村の住人であった。

 大田区ではこの馬込文士村を”馬込文士村散策のみち”と名付けて散策コースに設定しており、 馬込文士村散策マップが作成され、各所の道路脇には案内のタイルが埋め込まれ、案内板が立てられ、 文士の旧宅や旧宅のあった場所の近くには 解説板が設置されている。 また、大田区立郷土博物館編集の ”馬込文士村ガイドブック”も刊行されている。


 現在では昔の面影を残すものは少ないが、 川端茅舎の句碑龍子記念館山王草堂記念館熊谷恒子記念館などがあり、 大森貝塚池上本門寺などの 他の名所旧跡を含めて、思い思いのコースをたどる人が多いようである。

 まだ一度もコースを歩いたことのない方は、ガイドブックなどを参考にして、自分の好みのコースをたどってみてはいかがでしょうか? ただし、文士旧宅跡などを訪ねる場合には、今住んでいる人のプライバイシーの侵害には十分に気をつけるようにしましょう。

 馬込文士村ガイドブックは、大田区役所の資料室、または大田区立郷土博物館で、1冊200円(1997年8月現在)で入手できる。
 
参考資料:大田区立郷土博物館編集 馬込文士村ガイドブック


所 在 地 東京都大田区の馬込、中央、山王の一帯
交  通 JR京浜東北線大森駅、都営地下鉄浅草線西馬込駅など
が起点となる。
  文士村概略図、 その他の地図、ガイドブックなどを参考に
されたし。