勇者ゆたえると七人の侍(誤)
●第8話●
ブライなれ、君よ


 着々と隔週更新への道を突き進んでいる冒険日記です。って、別にわざと更新間隔を長くしてるわけじゃないよ、ちくしょー(逆ギレ)。本日も愉快に素敵なエピソードをお届けします。職場で読んでて笑い死にしても労災おりないので気をつけましょう(何が)。


 ブライである。(超横柄なオープニング)

 アリーナ姫の無鉄砲な逃走劇に端を発した今回の旅も、我輩の強力な魔法攻撃のおかげで着実に進んでいる。サランの町周辺での小遣い稼ぎもほぼ終わり、我輩たちは第一の目的地であるテンペの村にたどり着いた。

 村民曰く「テンペの村は呪われし村」ということだが、どこがどう呪われているのかよく分からん。確かに陰気くさい上に貧乏くさい村であり、我輩たちのような高貴な人間にはふさわしくない場所には違いないが。こんなところはさっさと通りすぎるべきじゃ。村人が引きとめようものなら、全員ヒャドで氷漬けにしてしまえば良い(極悪)。

 好奇心旺盛な姫君は、村民たちから村の窮状を聞いて回っておられる。厄介なことにならなければ良いが。

 村民の話をまとめると、北の山中に怪物が住みつき、若い娘をいけにえとして差し出さないと村を襲うと脅している。今年は村長の娘ニーナがいけにえになる番なのだが、彼女は結婚を間近に控え、許婚(いいなずけ)は2人で村を出ようと画策している。と、まあ、こういう面白おかしいことになっているらしい。

 何はともあれ村長に話を聞かねばなるまい。

「むらのため むすめのニーナを
 いけにえに ださねばならんのです。
 おお! どこかに かいぶつを
 たいじしてくれるような
 つよいおかたが おらぬものか?

 いい年をした村長が捨てられた子犬のような目ですがってくる姿は抱腹絶倒ものだが、姫君もクリフトも神妙な顔で話を聞いており、我輩ひとりが笑うわけにも行かぬ。

 姫君は無鉄砲であるがゆえ、すぐにでも「はい」と答えそうな勢いであったが、我輩たちのレベルは、まだ中ボスを撃破できるほど上がってはいない。もう一度あの子犬のような目を見たい気もするし、ここはいったん「いいえ」と答えておくのが良かろう。ということで「いいえ」(言いきるな)。

 我輩たちはテンペの村周辺で再びレベルアップと小遣い稼ぎに励むのであった。とりあえずの目標は、今の段階で手に入る最強の武器防具を揃えること。

 おびただしい数の魔物を虐待し、朝から晩まで血の海を作り上げた我輩たちは、いつのまにか最強の武器防具を手に入れ、体力も魔力も上がっていた。しかしこのレベルアップという代物、我輩のような年寄りには少々きつい。休むことなく戦っていると、まず腰が痛くなり、その次に足に力が入らなくなり、さらに肩が上がらなくなる。目がしょぼしょぼし、喉が乾き、しまいには今朝なにを食べたのかさえ思い出せなくなる(それは別問題)。

 いよいよ中ボスを倒すための準備は整った。我輩たちの装備は以下に示すとおり。

アリーナ…いばらのむち, かわのよろい, はねぼうし
クリフト…いばらのむち, かわのよろい, かわのたて, かわのぼうし
ブライ…ひのきのぼう, かわのよろい, かわのたて, かわのぼうし

 仕方なく我輩たちは村長のもとへ。すると「では神父さまのところへ」などといきなりたらい回しである。これだから田舎の役人はイヤなんじゃ(何が)。ブツブツ....。

 神父によると、怪物が姿を見せるのはいけにえが捧げられたときだけらしい。そんな怪物を退治するとなると....

「いけにえの みがわりに なってもよいと
 もうされるか?

 なな何だなんだその口の聞き方は。恐れ多くも先の副将軍(誤)アリーナ姫とその優秀なる家臣ブライ様がこのような辺鄙な村のためにひと肌脱いでやろうというのに、その横柄な態度は何だ(ってゆーかクリフトはどうでも良いんか)。ええい、もう良い。この村など消えて無くなれ(やめれ)。

 しかしここでも好奇心旺盛でお亡くなりになったお妃様とは似ても似つかぬアリーナ姫が、三角筋をモリモリいわせながらカゴに乗り込んでしまった。自己主張も常識も無いクリフトも、金魚のフンのように姫の後についてカゴに乗り込んでしまった。なぜカゴがひとつしか無いのか。こんなカゴに3人もの大人が乗れると思って....乗れたーっ(誰なんだ)。

 あっさり中ボスを撃破した我輩たちは(展開が早いよ)、さびれた村を後にして、次の町を目指すのであった。


またシルエット....(手抜き)


 PS版「ドラクエ4」のブライって、本当にイヤミなじじいなんですよね。感じ悪いよなあ(笑)。

 ということで次回もみんなで一緒に冒険しましょう。

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