勇者ゆたんぽの冒険
●第28話●


 ボケと殺戮に明け暮れるどたばたパーティー(またの名を『平成世直し隊』というらしい)も、いよいよだれきった冒険の日々に終止符を打つ時が来た。

 脇坂さんに教わった絶好のレベルアップ・ポイント(ネクロゴンド入口の火山の西側)で、経験値の多いモンスターたち(フロストギズモミニデーモントロル)たちをなぎ倒し、ついに勇者ゆたんぽはレベル29に成り上がったのだ!! わーい \(^o^)/

 勇者はレベル29になって初めてベホイミの呪文を覚えるのだ(遅いよ)。ということで、このレベル29というのは、いわゆる1つの『ターニング・ポイント』とでも申しましょうか。ええ。どーなんでしょう。(なぜかミスター口調)

時は来たれり

 勇者一行は、世界を救うという本来の目的を久し振りに思い出し、満を持してジパングの洞窟へと向かった。

 久方振りにやまたのおろちと相対する4人。せっかくジパングへ来たのだから、ここはひとつ「桃太郎侍」モードで、びしっと決めてみよう。

ゆたんぽ「ひとーつ 人の世の生き血を啜り....」
  いよっ 待ってました!!
ほしの「ふたーつ ふるさと後にして....」
  え? ちょっと違うぞ
ぷりぷり「みーっつ 三日月ハゲがある....」
  そうじゃなーいっ
いやーん「あなたの人生、変わるわよん」
  誰なんだ、お前は

 この一糸乱れぬチームワークを見れば分かるとおり、パーティーは見事に全滅した....(^^;) おかしい。このレベルであれば勝てない相手ではないはずだ。

 ゆたんぽは疫病神たちをルイーダの酒場に置き去りにして、単身、ジパングの洞窟へ再突入した。

 で、

 やまたのおろちを倒した。

 今までの苦労は何だったんだ。

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