勇者ゆたんぽの冒険
●第27話●


 ストーリーの進行なんかどうでも良い。とにかくおれたちゃ強くなりてえんだ。

 すっかり野郎言葉が板についた女勇者ゆたんぽは、すでにお荷物以下の存在と成り果てた遊び人たちと共に、ひたすらレベルアップに命をかけるようになっていた。

 すべてのオーブが揃うまで行かないようにしていた(特に意味はない)レイオムランドに上陸し、真っ白な大地を血の色で染め尽くすほど、モンスター狩りに集中する一行。

 鬼じゃーっ。(野際陽子の声で)

 スノードラゴン(これまた○ん○ゅ○を思い出す)というモンスターがいのちのきのみを落とした。わーい。

 大好きなごくらくちょう(ベホマラー唱えてすぐに逃げちゃうアイツ)がいっぱい出て来たー。わーい。

 レイオムランドって、本当に楽しいよなあ。

 ま、そんなこんなで、ゆたんぽはレベル28まで成長した。あと1つでベホイミが使えるようになる。良い感じ。

 それに比べて遊び人たちは、レベルが上がるほどに使えなくなっている。

ぷりぷりは おおごえで うたいだした!
ひどいこえだっ!
だいおうイカAは にげだした!
だいおうイカBは にげだした!
だいおうイカCは にげだした!
 せっかくダメージを与えたのにーっ

いやーん「はっくしょん!!
いやーんは とつぜん おおきな
くしゃみを した!
ひょうがまじんAは びっくりした!
ひょうがまじんBは びっくりした!
ゆたんぽは びっくりした!
ほしのは びっくりした!
ぷりぷりは びっくりした!
いやーんは びっくりした!
 本人までびっくりしてどーする

 ゆたんぽに輝かしい未来はあるのか!?

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