勇者ゆたっちの冒険
●第16話●


 何をやっても肝心なところが抜けている、母性本能くすぐりまくりの勇者ゆたっち。いい加減にしないと読者が怒り出すかもよ(^^;)。

 大陸と大陸を結ぶダンジョン、名付けて大陸間弾道ダンジョン(略してICBD) (実は何の略かよく分からない)に潜入したゆたっちは、愛しのローラ姫を救出すべく、いつもとは違うルートを進んで行った。

 意味ありげな巨大なドアだ。鍵を使わないと開かないらしい。ドアを開け、しばらく進むと、巨大なドラゴンが立ちふさがっているではないか。

 ゆたっちはすぐに戦闘体勢に入った(でもパンツは履いてない)。そして.... わずか2ターンでドラゴンを撃破した!!

 奥には、真っ赤な絨毯を敷き詰めた部屋があり、その中央、白いテーブルに座っている女性がいた。その奥には豪華なベッドまで用意されている。これは.... もう.... (しばらく無言)。あ、とにかくその女性に声を掛けてみよう。

ああ! 私を
助け出してくださる方が
いらっしゃるなんて!
私は ラダトームの王女
ローラと申します。
もし あなたが
おいでにならなければ
私は いずれ 竜王の妻に…。
ああ 考えただけでも
おそろしいですわ…。
ゆたっちさま。
わたしを お城まで 連れて
帰ってくださいますのね?
  お前、話が長いからイヤだ
そんな ひどい…。
わたしを お城まで 連れて
帰ってくださいますのね?
  人の話聞いてる?
そんな ひどい…。
わたしを お城まで 連れて
帰ってくださいますのね?
  だからイヤだっての
そんな ひどい…。
  以下、25行省略
わたしを お城まで 連れて
帰ってくださいますのね?
  分かったから、もう勘弁してくれ....
 あなたは ローラ姫を 抱きあげた。(これ、ナレーション)
まあ ゆたっちさま。
うれしゅうございます。ぽっ……。

 ちゃんらりら らんらんらん ちゃんらりら らんらんらん.... ♪

 よっしゃー。ご安心下され。姫をお城まで連れて帰りますぞー。勇者ゆたっちをローラ姫を抱き上げたまま、竜王の城へ突入した。

ひえええーっ それだけは ご勘弁をーっ

 まーたまた、わがまま言っちゃって、可愛いんだから、もう(笑)。おれの戦いっぷり、とくとご覧あれ、って感じぃ?

 そして嫌がる姫を強靭な腕力で抱きしめたまま、ゆたっちはまたまた城の最下層へ。

よくぞ来た ゆたっちよ!
ほほう 姫を わしの所まで
連れてきてくれたのか?
ごくろうで あったな。
  いえいえ。閣下。もったいないお言葉。(悪の手先かい)

 そして.... あっという間に竜王を撃破!! 世界に光が戻ったのだ!! (もう感動も何もあったもんじゃない)

 偉大な勇者ゆたっちは姫を抱き上げたまま、ルーラの呪文でラダトームへ。

ああ、やっとお父様に会えるのですね....

 いーや。まだ早いわ!! (極悪) ゆたっちはラダトームの町の宿屋へ突入!! (もうやめろーっ)

 そしてそして.... (以下、62文字自粛)

おお ローラ!
よくぞ 無事で もどった!
  無事じゃないと思うんだけど....
だれか はよう姫の手当てを!
 兵士2名に連れられて、ローラ姫は2階へ行ってしまった。ひめぇ〜....。

すべては 古い言い伝えの
ままで あった!
すなわち そなたこそ
勇者ロトの血をひく者!
そなたこそ この世界を
治めるに ふさわしいお方
なのじゃ!
どうじゃ?
このわしに かわって
この国を治めてくれるな?
  そりゃあ、もう、よろこ....
 しかし あなたは いいました。
いいえ もし私の
治める国があるなら それは
私自身で さがしたいのです。
  うおおお。これはおれが言ってるんじゃなーいっ

そうか……。
そういうことなら
もう止めまい。
ゆたっちよ。
気をつけて旅立つのじゃぞ。
  いや、そうでなくて、おれは国を....

まってくださいませ!
  ひ、姫? 傷の手当ては....

その あなたの旅に
ローラも お供しとう
ございます。
このローラも
連れてってくださいますね?
  いーやーだ
そんな ひどい……。
  以下、45行省略
このローラも
連れてってくださいますね?
  分かりました。もう、好きにして下さい....
うれしゅうございます。


 こうして、勇者ゆたっちはローラ姫を共に、自分の治めるべき国を探して、アレフガルドの地を後にしたのでした。めでたしめでたし。 おしまい

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